中国での課金アイテムの好調を筆頭に、韓国も成長。大幅な増益を達成。欧州及びその他地域では『真・三國無双 斬』の好調が売上に貢献。
株式会社ネクソンは平成29年12月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)を8月10日(木)に発表。
売上収益は1218億5600万円(前年同期比27.4%増)、営業利益は560億4000万円(同228.1%増)、税引前四半期利益は469億4700万円(同499.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は393億5400万円(同2947.1%増)となった。
経営成績に関する説明
ネクソングループは、PCオンライン事業とモバイル事業を展開。ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努め、既存ゲームタイトルのアップデートを進めてきた。
グループ内におけるゲーム開発力の強化、他社との共同開発を含めた事業提携、有力なゲーム開発会社への投資等による高品質な新規ゲームタイトルの配信、モバイル事業における開発力強化、既存ゲームタイトルの魅力的なコンテンツアップデートを実施するため、事業基盤の強化などに取り組んできたとのこと。
平成29年12月期第2四半期連結会計期間に関しては、主要外貨の対円為替レートが前年同期比で上昇したことにより為替が好影響を受けた。また、中国事業が引き続き好調となり、売上収益が大きく成長した。
今回の好調に推移した理由としては、中国において主力PCオンラインゲーム『アラド戦記(Dungeon&Fighter)(以下、アラド戦記)』の9周年アニバーサリーアップデート、新キャラクターに関連したアバターやアイテムの販売がユーザーから好評をうけ、好調に推移。平成29年12月期第1四半期(平成29年1月1日~平成29年3月31日)による季節性の減少に関しては、中国の旧正月期間(1月27日~2月2日)の影響があると思われる。
韓国においては、主力タイトルである『アラド戦記』『メイプルストーリー(MapleStory)』が好調に推移。第1四半期末にリリースした『真・三國無双 斬(Dynasty Warriors Unleashed)(以下、真・三國無双 斬)』も好調な滑り出しとなった。『サドンアタック(Sudden Attack)』と前第2四半期に好調であったモバイルゲーム『HIT』などが売上の減少をカバーしたことで、前年同期比で韓国事業が成長した。
また、中国、韓国共に同年前期と比較して減少しているが、欧州及びその他地域では3月30日にリリースした『真・三國無双 斬』が四半期を通して売上収益に貢献。前年同期と同年第1四半期から売上収益が増加している。
費用面では、『真・三國無双 斬』の売上収益が好調に推移したことによるロイヤリティ費用の増加、韓国における既存ゲームタイトルの運用にかかる従業員の増加など人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加となった。
販売費と一般管理費は、『真・三國無双 斬』などの新規タイトルのリリースに合わせた広告宣伝費の増加やプラットフォーム費用の発生により、前年同期比で増加。
また、外貨建ての現金預金、売掛金などについて為替差益が発生した結果、前年同期比で金融費用は減少、金融収益は増加となった。
上記の結果、売上収益は1218億5600万円(前年同期比27.4%増)、営業利益は560億4000万円(同228.1%増)、税引前四半期利益は469億4700万円(同499.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は393億5400万円(同2947.1%増)となった。
平成29年12月期第3四半期の営業利益見通しは以下の通り。