【レビュー】あの“覇王鬼帝”の遺伝子を継ぐ超鬼畜ブロック崩し『はわわっ!級 1000ちゃんのブロッククラッシュDX』


 あなたは、一部ネット上で伝説となったあのゲームをご存知だろうか。2010年にプレイステーション・ポータブルで発売され、その恐るべき難易度によって「超難解!」「不条理にもほどがある!」などと歴戦のプレイヤーたちを震え上がらせた鬼畜ブロック崩しゲーム『ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123!!』である。このゲームを、いつしか人々はこう呼ぶようになった。「覇王鬼帝」と……。

 その遺伝子を受け継ぐ新作が、今回紹介する『はわわっ!級 1000ちゃんのブロッククラッシュDX』だ。頭が破裂しそうなほど難しいのに、この難易度がクセになる! 「もう1回だけ!」と再挑戦を繰り返し、いつの間にか時が経つのを忘れてしまうほどの熱中度だ!


◆傾き感知でボールの発射方向とブロックを制御! キツい……が、絶妙の難易度!

 ゲームシステムは、オーソドックスなブロック崩しパズル。発射したボールを、左右に動くバーで打ち返し、ブロックに当てて破壊していく。すべてのブロックを壊せばステージクリアだ。

 スマートフォンには傾きを感知する機能が搭載されており、最初のボール発射方向や、ステージ中に存在する「アイスブロック」や「滑るお邪魔ブロック」が、この傾きに連動して左右に移動。特に「滑るお邪魔ブロック」をうまく動かしてボールの通り道を作ることが、攻略の重要なポイントになる。

▲スマートフォンを傾け、発射角(画面下の矢印)をベストな位置に合わせて、タップで発射! 高難度のステージでは、わずかなズレさえ命取りになる。


 ステージは全部で25個。そのうちステージ1~10は無料でプレイでき、ステージ11以降は課金で解放される。いずれもかなりの高難度だが、ステージの作りはそれぞれ工夫が凝らされていて、飽きさせない。

 一見してクリアの方法がないように思えるステージも、ちゃんと攻略法が用意されている。自分なりの正解を見つけ出し、狙いどおりブロックを壊しつくしたときの快感は筆舌に尽くしがたい。失敗しても、ついつい再挑戦してしまいたくなる魅力がある。

▲ステージ5。中央に、3回ボールを当てなければ壊せない「ハードブロック」が固まっている。下に並んでいる「アイテムブロック」(リボン形のもの)の中身をうまく使おう。


▲ステージ10。×印の「お邪魔ブロック」は壊せないので、右上の1点に穴を開けてボールを打ち込むしかない。が、その手前を破壊できない「バンパーブロック」(丸いもの)が塞いでいる。どうやって潜り抜けようか?


▲課金で解放されるステージ18。水色の×印は、「滑るお邪魔ブロック」。スマホを傾ければ左右に動かせるが……どっちに動かしても中央の穴は通れない。画面上のブロックにボールを当てるには、一体どうすれば!?


▲最難関のステージ24! このゲームのあらゆる要素が詰め込まれた、まさにラスボス。周囲のブロックを巻き込んで壊せる「爆弾ブロック」の使いかたが攻略のカギ!


◆オーイズミの宣伝担当「1000ちゃん」の歌声とCGが超かわいい!

 このゲームではスロットメーカー、オーイズミの宣伝キャラクター、1000ちゃん(CV:新田恵海)がゲーム全編に渡って登場。1000ちゃんの歌う『夏☆DASH!!』や『1000☆CHANCE』などの楽曲がBGMとして流れるほか、特定のステージをクリアすると1000ちゃんのイベントCGが手に入る。一度手に入れたCGはギャラリーで何度でも閲覧できる。キュートなものや、ちょっぴりセクシーなものなど、1000ちゃんの魅力を存分に味わえる。

▲水着の1000ちゃん。いい。


▲ブルマでおしり風船割りの1000ちゃん。ウム! これだ!


▲かわいい。ほかに、語る言葉を持たない。かわいい!!


◆鬼畜難易度だがサクサク遊べる逸品!

 すさまじい難易度のゲームだが、ユーザーフレンドリーな工夫がされているので、むしろ手軽に遊べる印象だ。クリアの見込みがないと思えばステージ中でいつでも最初からやり直せるし、クリアできないステージがあっても飛ばして先のステージをプレイもできる。

 難易度は鬼畜、だが何度でも遊んでしまう魅力を秘めている本作。ブロック崩しが好きな人や、歯ごたえのあるゲームがやりたい人、サクサク遊べる落としきりのゲームを求めている人などには特にオススメだ。ぜひ、悲鳴をあげながら遊んでみてほしい!

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