フラー、アメリカのMobile Actionとの業務提携を発表。海外展開を加速する狙い。

ASO領域へ進出。さらに、広告データなど高ニーズ領域のデータを追加し、アプリのマルチ分析プラットフォームを目指す。

フラー株式会社（以下、フラー）は、アメリカ、サンフランシスコを拠点にモバイルのデータ分析サービス「Mobile Action」を世界各国に展開するMobile Action, Inc.（以下、Mobile Action社）と、業務提携を締結したことを10月19日（木）に発表した。

Mobile Action社は、2013年からサンフランシスコを拠点に、モバイルに特化したデータ分析の事業を行なってきた企業。世界65カ国のアプリ市場のデータを所持し、ASO（App Store Optimization）分析を強みとしており、adidasをはじめ、eBay、Groupon、Zynga、Reuters、Yahoo!などといった世界有数の企業を含む150000以上のアプリで利用されている。

フラーが提供するアプリ分析プラットフォーム「App Ape」は、日本と韓国のアプリのストア情報や性年代別といった利用者属性や期間別利用者数といった利用データ、売上情報などを提供。日本国内及び韓国では、アプリ開発企業や広告代理店、大手IT企業など、3000以上の企業に利用、登録されている。

今回の業務提携を受け、フラーとMobile Action社は互いの所持するデータや技術をそれぞれのサービス拡充に生かすとともに、マーケティングや販路拡大における相互間の協力を進めていくとしている。具体的に今後、「App Ape」にASO機能を追加する予定。アプリの利用データに加えてASOデータが分析可能になり、これによって一つのダッシュボードでアプリの幅広い分析が実現する。

また、「App Ape」では、北米やEU圏、アジアなどの主要各国のアプリ利用データの対応を進行中。データは随時追加する予定で、これにより、北米やEU圏でアプリにおける事業展開を進めている企業の支援が可能になる。世界各国の利用データやASOデータの拡充を進めていくとともに、広告データなどニーズが高まっている領域のデータを新たに追加するなど各種施策を展開。アプリのデータ分析に関する全ニーズに対してソリューションを提供できる、アプリのマルチ分析プラットフォームを目指している。