インフォコム、平成30年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は46.9%増加の23億6500万円。

電子コミック配信サービスが、前年に比べ1ヶ月早く9月に売上高100億円超を達成。さらに過去最高売上を更新。

インフォコム株式会社(以下、インフォコム)は、平成30年3月期第2四半期決算を10月26日(木)に発表した。当期売上高は212億300万円(前年同期比9.7%増)、営業利益は23億6500万円(同46.9%増)、経常利益は26億3400万円(同62.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億7400万円(同145.8%増)となった。

インフォコム

経営成績に関する説明

インフォコムグループは中期経営計画(2017年4月~2020年3月)の基本方針である、「成長の追求」と「成長を支える経営基盤の継続的強化」の下、中長期にわたる継続的な発展を目的とし、電子コミックとヘルスケアを重点事業としてM&Aの積極的推進、AIやIoTを活用したビジネス展開などに取り組んできたと発表。

グループの業績は、企業や病院向けの製品・サービスの納期が、年度末の3月に集中する傾向があるため、売上高、利益ともに第1、第3四半期が相対的に少なくなり、第4四半期に集中する傾向にあるとのこと。

セグメント毎の業績は、以下。

ITサービス・セグメント
ヘルスケア事業は、既存の病院・製薬企業向けの製品・サービスの販売促進に加え、地域包括ケア領域における新たな展開を視野に「デジタルヘルスコネクト」のシニア向けビジネスのコンテストを開催した。また、東京大学との共同研究によるストレスマネジメントサービスをスタートさせ、通期売上高目標の90億円を達成するため、病院・製薬企業向けのラインナップ拡充に加え、地域包括ケア領域における「介護丸ごとIT!」の取り組みやAI、IoTを使った新規ヘルスケアサービスの開発等に係る先行投資を強化しているとしている。

企業向けのITサービスに関しては、「働き方改革」第1弾として統合業務ソフトウェアパッケージ「GRANDIT」に連携する経費精算クラウドサービスの提供を開始。遠隔医療や介護分野等への応用を目的に研究を進めているVR/ARの研究成果は、展示会で発表したとのこと。

上記の結果、ITサービス・セグメントは、ヘルスケア事業を中心に順調に推移したこともあり、データセンター関連ビジネスの撤退などによる減収を吸収、売上高は105億5300万円(前年同四半期比7.3%増)、営業利益6億3000万円(同73.0%増)となった。

ネットビジネス・セグメント
電子コミック配信サービスでは、「めちゃコミック」のサイト運営にAIを活用したほか、認知度維持向上を目的に全国主要都市圏でのテレビコマーシャルを前期に引き続き同時期に実施するなど、販売戦略を進めた結果、前年に比べ1ヶ月早く9月に売上高が100億円を超えて最高売上を更新したと発表。

今後も、同サービスの通期売上高目標の210億円を達成するため、サービス内容の充実に努めるとしている。

上記の結果、ネットビジネス・セグメントは、電子コミック配信サービスが好調を継続し、売上高106億4900万円(前年同四半期比12.1%増)、営業利益17億2900万円(同38.9%増)となった。

連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

当第2四半期連結累計期間の業績及び最近の業績動向などを踏まえ、平成29年4月27日に公表した通期連結業績予想を上方修正をし、「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」として2017年10月26日(金)に発表。

発表によると、下期においてもITサービス・セグメントのヘルスケア事業及びネットビジネス・セグメントの電子コミック配信サービスが好調に推移する見通しのため、営業利益、経常利益、親会社に帰属する当期純利益について前回予想を修正したとのこと。

通期連結業績予想の修正は、以下の通り。

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関連サイト

インフォコム株式会社公式サイト
平成30年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ