コーエーテクモHD、平成30年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は28億5000万円。

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第2四半期連結累計期間として、経常利益と四半期純利益が経営統合以来の最高益を更新。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、コーエーテクモHD)は、平成30年3月期第2四半期決算を1026日(木)に発表した。当期売上高は149億1600万円(前年同期比10%減)、営業利益は28億5000万円(同3.7%増)、経常利益は68億9700万円(同40.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は50億3400万円(同33%増)となった。

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経営成績に関する説明

コーエーテクモHDでは、経営方針の「IPの創造と展開」のもと、各種施策に取り組んでいるとのこと。

「日本ゲーム大賞」では、2017年2月に発売しグローバルでミリオンヒットとなった『仁王』が年間作品部門における「優秀賞」を受賞。今後期待される作品に贈られる「フューチャー部門賞」には、『ファイアーエムブレム無双』『真・三國無双8』、株式会社スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)と共同開発中の『DISSIDIA FINAL FANTASY NT』の3タイトルが受賞するなど、高い評価を受けた。

また、主力タイトルの多くが第3四半期以降の発売予定とのことだが、当第2四半期連結累計期間の営業利益は計画を上回り、有価証券売却益の増加により営業外収益も好調に推移した。

上記の結果、売上高149億1600万円(前年同四半期比10.0%減)、営業利益28億5000万円(同3.7%増)、経常利益68億9700万円(同40.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益50億3400万円(同33.0%増)となり、経常利益、四半期純利益に関しては、第2四半期連結累計期間として経営統合以来、最高益を更新したと発表。

セグメント毎の業績は、以下。

エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドに関しては、『Champion Jockey Special』と『Winning Post8 2017』をNintendo Switch向けにリリース。スマートフォンゲームでは、コーエーテクモHDがIPを許諾した『三國志2017』が中国にて配信され、およそ10日間で登録者数が100万人を突破したとのこと。

「ω-Force」ブランドでは、欧米向けに『無双☆スターズ』を発売。また、欧州のゲームイベント「gamescom 2017」に合わせ、世界中で人気のアニメ作品「進撃の巨人」を原作としたタクティカルハンティングアクションゲーム『進撃の巨人2』の制作を発表し、話題となった。

「Team NINJA」ブランドでは、任天堂株式会社の「ファイアーエムブレム」とコーエーテクモHDの「無双」シリーズとのコラボレーションタイトル『ファイアーエムブレム無双』を、9月に発売。『仁王』は、リピート販売が引き続き堅調に推移し、ダウンロードコンテンツ三部作を配信。『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』は、基本無料版が累計1000万ダウンロードを突破し、有料コンテンツ販売も順調とのこと。スマートフォンゲームでは、スクエニと共同で開発した『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が収益に貢献としている。

「ガスト」ブランドでは、8月に『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』を国内向けに、『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』を欧米・アジア向けに発売。

「ルビーパーティー」ブランドでは、「ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭6」や、立体映像表現を用いたバーチャルライブなどを当第2四半期中に合計5つのイベントを開催。

新ブランド「midas(ミダス)」では、若手社員によるスマートフォン市場での新規IPの創造を目指し、「東京ゲームショウ2017」において2タイトルのコンセプトを発表。コーエーテクモHDが運営するゲームSNSサイト「my GAMECITY」では、キャンペーン施策の強化により登録者数が100万人を突破した。

以上の結果、売上高134億1000万円、セグメント利益26億4500万円となった。

SP事業
当第2四半期においては、『パチスロ 討鬼伝』など2タイトルをリリース。パチンコ・パチスロ機は、規則の改正による先行き不透明な状況もあり減益となったが、引き続き効率的な受託開発業務を推進していくとしている。

上記の結果、売上高4億6300万円、セグメント利益1億4500万円となった。

アミューズメント施設運営事業
既存店売上高では、プライズゲームを中心とした施策が奏功し前年同期を上回った。多機能VR筐体『VRセンス』に関しては、9月にロケーションテストを実施し多くのユーザーの注目を集めたが、開発費用が先行したことでセグメント損失が発生しているとのこと。

上記の結果、売上高6億8100万円、セグメント損失1億3100万円となった。

不動産事業
コーエーテクモHDグループが保有する賃貸用不動産は、引き続き高い稼働率を維持しているとのこと。

上記の結果、売上高3億8900万円、セグメント利益1億6800万円となった。

その他事業
売上高8200万円、セグメント利益2300万円となった。

連結業績予想などに関する説明

2017年4月27日(木)に公表した通期の連結業績予想から変更はないとのこと。

関連サイト

株式会社コーエーテクモホールディングス公式サイト
平成30年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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