ガンホー、平成29年12月期第3四半期決算を発表。『パズドラ』の売上減も営業利益は282億円弱に。

ガンホー

主力『パズドラ』の減収がそのまま数字に響いた決算。主力を盛り上げつつも、ユーザーに新コンテンツの提案が課題。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(以下、ガンホー)は、平成29年12月期第3四半期決算を10月31日(火)に発表した。売上高は699億9600万円(前年同期比19.9%減)、営業利益281億7500万円(同22.9%減)、経常利益281億3200万円(同22.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は179億3900万円(同22.6%減)となった。

ガンホー決算

経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間におけるガンホーグループの売上高は、主力ゲームである『パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラ)』の売上高が減少したことから前年同期比で減収となった。この状況の中、ガンホーでは「新規価値の創造」に向け、グローバル配信を前提とした新作ゲームの開発及び既存ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大に向けた取り組みに注力してきたという。

『パズドラ』においては、引き続き長期的に楽しんでもらうことを主眼に、新ダンジョンなどの追加やゲーム内容の改善、他社の有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデート及びイベントを実施。その結果、国内においては2017年7月に4600万ダウンロードを突破。北米では2017年9月に1200万ダウンロードを突破した。

また、『パズドラレーダー』に関しても、2017年8月に500万ダウンロードを突破し、同年10月にはプレイヤー同士がオンラインで対戦することができる「対戦モード」を実装し、『パズドラ』に新しい遊びを提供したとしている。

スマートフォン向けパネルRPG『ディバインゲート』に関しては、2017年9月に新ストーリーがはじまった『ディバインゲート零』のサービスを開始。

プレイステーション4向けオンラインアクションゲーム『LET IT DIE(レット イット ダイ)』では、他社ゲームとのコラボレーションや新キャラクター・アイテムなどの実装、遊びやすさの改善を実施。プロモーションでも、動画の配信だけでなく、2017年9月に開催された「東京ゲームショウ2017」への出展など、世界規模でユーザー層の拡大及び継続的に楽しんでもらう取り組みを継続してきた。

上記の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は699億9600万円(前年同期比19.9%減)、営業利益281億7500万円(同22.9%減)、経常利益281億3200万円(同22.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益179億3900万円(同22.6%減)となった。

連結業績予想などの将来予測情報については、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難なことから、通期の連結業績予想については開示しない方針としている。

関連サイト

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社公式サイト
平成29年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

ガンホー