『イースⅧ』とTGS2017で賞を受賞した『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』をリリース。他社とのコラボ企画や、コミック、小説などの多様なメディア展開も実施。
日本ファルコム株式会社（以下、日本ファルコム）は、平成29年9月期決算を11月9日（木）に発表した。平成29年9月期の業績に関しては、売上高20億5600万円（前期比40.4％増）、営業利益9億7000万円（同66.1％増）、経常利益9億6800万円（同65.7％増）、当期純利益は6億4200万円（同66.1％増）となった。
当期の経営成績
当事業年度は、PlayStation4（以下、PS4）向けゲームソフト『イースⅧ－Lacrimosa of DANA－（ラクリモサ・オブ・ダーナ）（以下、イースⅧ）』及び『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』を発売。スマートフォンアプリやオンラインゲームなどに関しては、多方面で自社のコンテンツが活用され、コミックや小説などのメディア展開も実施。その他、ダウンロード販売の強化や、他社コンテンツとのコラボレーション企画、音楽ライブなどの各種イベントなど、様々な展開を推し進めた。
上記の結果、売上高は20億5600万円（前期比40.4％増）、経常利益は9億6800万円（同65.7％増）、当期純利益6億4200万円（同66.1％増）となった。
部門毎の業績は、以下。
製品部門
当事業年度は、PS4向けゲームソフト『イースⅧ』を平成29年5月に発売。1987年にその第1作が発売されて以来、アクションRPGの金字塔として数多くのファンに愛され続けている「イース」シリーズ最新作であり、口コミやゲームレビュー等で高い評価を得ていると報告。
また、累計販売本数100万本を突破した『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』、最新作であるPS4向けゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』を平成29年9月に発売。『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』は東京ゲームショウ2017において「日本ゲーム大賞フューチャー部門」を受賞し、人気を集めているとのこと。
以上の結果、売上高は11億4300万円（前期比39.9％増）となった。
ライセンス部門
当社コンテンツの様々なプラットフォームへの展開、当社キャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行うライセンス部門では、PlayStationVita（以下、PSVita）向けゲームソフト『イースⅧ』韓国語版・英仏語版やPSVita・PS4向けゲームソフト『イース オリジン』の日本語を含む多言語版を発売。
また、PSVita向けゲームソフト『東亰ザナドゥ』は繁体字中国語版・韓国語版・英語版、PS4向けゲームソフト『東亰ザナドゥeX+（エクスプラス）』は繁体字中国語版・韓国語版、Nintendo 3DS版『ぐるみん 3D』は英語版及び日本語版を発売。平成29年5月には、PS4向けゲームソフト『イースⅧ』の繁体字中国語版・韓国語版・日本語版を発売し、平成29年9月には英仏語版を発売。
その他、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売やオンラインストーリーRPG『英雄伝説 暁の軌跡』『オルタンシア・サーガ』『セブンナイツ』『ラピナスクロニクル』などのゲームタイトルとのコラボレーション展開を進め、ユーザー層の拡大をはかったとのこと。
以上の結果、ライセンス部門の当事業年度の売上高は、9億1300万円（前期比41.1％増）となった。
平成30年6月期の業績予想については以下。
製品部門に関して『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズ最新作を含めて『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』までをPS4向けに発売。ユーザーから評価の高い『イースⅧ』についても、引き続き拡販に取り組む。
ライセンス部門に関しては、今期に引き続き北米や欧州、日本を含めたアジア地域において、自社ゲームタイトルの様々なプラットフォームやスマートフォンアプリへの展開、他社のゲームやアプリとのコラボレーション企画など、保有するコンテンツを積極的に活用して収益につなげる。
以上のことから、平成30年9月期の業績見通しを売上高18億円、経常利益7億5000万円、当期純利益5億円と見込んでいるとのこと。
