RAGE、日本e-Sports界を変える賞金総額1億円超の世界選手権を2018年に開催。

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初の世界大会を制したのは紅茶/PaR選手。次回世界選手権の超高額賞金にe-Sports界外の注目度も急上昇。

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株式会社CyberZは、e-Sports大会「RAGE」にて、株式会社Cygamesが提供する本格スマホカードバトル『Shadowverse(シャドウバース)』の初となる世界選手権「RAGE Shadowverse World Grand Prix(以下、RAGE SWGP)」を、12月23日、24日の2日間に渡り、東京ベルサーレ高田馬場で開催した。

RAGE SWGPは、大会国内大会で優秀な戦績を残した日本選手12名と、台湾3名、韓国3名、北米3名、欧州3名の世界各地域から招待された選手をあわせて、計24名が出場。優勝賞金50000ドル(約525万円)を目指して熱い戦いを繰り広げた。

2日間の激闘を勝ち抜き、世界王者の座に輝いたのは紅茶/PaR選手(日本)。

決勝戦では、欧州代表として招待されたAkamarured選手(ポルトガル)と対戦し、3戦先取の勝負で、先に2戦とられた土壇場の状態からの逆3タテを決め、見事な逆転優勝を飾った。その他の順位は、2位 Akamarured選手(ポルトガル)、3位 JaZe選手(アメリカ)、4位 Surre選手(日本)となった。

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最終試合のフィニッシュの瞬間。紅茶/PaR選手(下)の表情が和らいだのが印象的だった。

今回の会場となったベルサーレ高田馬場には、観客席が500席ほど用意され、少し空席はあったもののほぼ埋まっていた。観客は試合の緊張感に固唾を飲みながら、選手がここぞという時に、強力なカードを引いたり、フィニッシュ時を決めたときに、応援用のバルーンを打ち合わせながら大きな歓声をあげていた。

試合会場以外にも、物販ブースや公式コスプレイヤーの撮影会が開かれ、こちらも好評だった。特にコスプレイヤーの撮影会には、ファンたちが長い列を作り、撮影を楽しんでいたようだ。

また、観戦に疲れたプレイヤーのための休憩スペースも設置され、息抜きにトレーティングカードゲームや『シャドウバース』をプレイしている姿がみられた。試合の張り詰めたような空気とは違い、良い意味でゆるい雰囲気があり、観客も余裕を持って楽しんでいる様子がうかがえた。

表彰式では『シャドウバース』のプロデューサー木村唯人氏から重大発表として、2018年末に開催される次回の世界大会「RAGE Shadowverse World Grand Prix 2018(仮)」の告知が行なわれた。賞金総額は100万ドル(約1億1000万円)という、日本e-Sports史上最大の賞金額に会場は騒然。試合が熱戦続きで、かなり時間が押していたため、さらりと発表したようになってしまったようだが、日本のe-Sports界に大きな衝撃を与えるニュースとなったのは間違いない。

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横長のLEDスクリーンに並んだ「0」の数に、何が表示されているかがわからず、会場が一瞬困惑する場面も。

日本のe-Sports界は大きな動きをみせており、2018年1月にはプロライセンスのレギュレーションをe-Sports団体が発表。同月、株式会社ドワンゴの主催で開催する「闘会議2018」にて初めてのプロライセンスを発行と、大きな一歩を進めようとしている。順調にいけば、e-Sportsが正式種目となっている近々開催されるアジアスポーツ大会や、他の国際大会に選手や選手団を派遣するようになるはずだ。

そこで気になるのは、現段階ではe-Sportsのライセンス発行タイトルに『シャドウバース』は含まれていないことだ。2017年9月の東京ゲームショウ2017で行なわれたe-Sportsの基調講演では、RAGEのプロデューサーである大友氏も登壇し、日本のe-Sportsを盛り上げていくよう、日本のe-Sports主要団体と足並みをそろえるような発言もあったので、2018年に大きな動きが立て続けにあるのかもしれない。

これからもRAGEと『シャドウバース』から目が離せなそうだ。

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RAGE SWGPを盛り上げた選手たち。2018年も熱い戦いをみせてくれることだろう。

関連リンク

「RAGE Shadowverse World Grand Prix」特設サイト
RAGE公式サイト
『Shadowverse』公式サイト

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