ネクソン、中国で『アラド戦記』類似ゲームにおける知的財産権侵害に対する中級人民法院の判決を公開。

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中国に蔓延していた『アラド戦記』類似ゲームの開発・配信行為等の中断を承認。中国でのオリジナルの配信と運営はテンセントが担当。

株式会社ネクソンは、2017年11月28日に発表した「『アラド戦記』の中国における知的財産権侵害への当社の対応について」に関する進捗状況を1月10日(水)に公式サイトにて公開した。

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本件は、ネクソンの子会社であるネオプル・インクが開発し、テンセント・ホールディングス(以下、テンセント)が配信と運営している『アラド戦記』において、中国国内で悪質な類似ゲームの開発・配信が蔓延したことを受けて、ネクソンおよびテンセントが中国の中級人民法院に、著作権侵害及び不正競争行為の中断を求める仮処分を申し立てていたもの。

対象となった中国企業7社は、同ゲームの知的財産権を侵害するようなゲームを開発・配信していただけでなく、一部の企業に関しては、ネクソングループより正式ライセンスを取得しているという発信もしていた。

2017年12月28日に、上記の申し立てが認められ、中国企業4社に対して類似ゲームの開発・配信行為等の中断が命じられた。ネクソンは、違法行為に対して引き続き、断固たる姿勢で可能な限りの措置を講ずるとともに、プレイヤーも違法ゲームタイトルへの注意喚起を行なうと発表している。

以下、対象企業および判決結果。

『阿拉德之怒』の開発・配信に関わる4社
上海恺英网络科技有限公司
上海挚娜网络科技有限公司
浙江上士网络科技有限公司
长沙七丽网络科技有限公司

中級人民法院の判決内容
「中華人民共和国不正競争防止法」第2条及び「中華人民共和国民事訴訟法」第100条、第108条、第154条第1項(4)号の規定に基づき、『阿拉德之怒』に関するサービスを中止し、ゲームのダウンロード、配信、運営、広報に関連するあらゆる行為を直ちに中断しなければならない。

判決理由
-ネクソンの連結子会社ネオプル・インクは、テンセント以外のいかなる中国企業にも『アラド戦記』の知的財産権の使用許諾はしていない。
-『阿拉德之怒』のキャラクター、階級、スキル、アイコン、描写、アイテム、属性、モンスター形態、背景、マップなどの基本要素と構成が『アラド戦記』と酷似している。
-消費者に『阿拉德之怒』が『アラド戦記』のモバイル版だと誤解させるような行為は「中華人民共和国不正競争防止法」第2条に抵触する。

関連サイト

株式会社ネクソン公式サイト
株式会社ネクソン「『アラド戦記』に係る中国における知的財産権侵害への中級人民法院の判決について」
株式会社ネクソン「『アラド戦記』の中国における知的財産権侵害への当社の対応について」

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