ゲームセンター事業で前年同期比売上高2倍など、エンターテインメントコンテンツ事業は好調も他事業で減収減益。
セガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミーHD)は、平成30年3月期第3四半期決算を2月6日(火)に発表した。当期連結経営成績は、売上高2608億400万円(前年同期比8.7%減)、営業利益256億2300万円(同26.9%減)、経常利益243億1500万円(同31.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益137億5400万円(同62.3%減)となった。
経営成績に関する説明
遊技機事業
パチスロ遊技機において、平成30年1月に稼働開始した『パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2 C.C.ver.』の先行納品があり、第3四半期累計で7万5000台を販売(前年同期は16万9000台の販売)。パチンコ遊技機は、『ぱちんこ蒼天の拳』シリーズに新システムを搭載し新たなゲーム性を実現した『ぱちんこCR蒼天の拳 天羅』等を販売し、第3四半期累計で12万9000台を販売した(前年同期は11万1000台の販売)。
また、完全子会社であるセガサミークリエイション株式会社、Sega Sammy Creation USA INC.が平成29年12月1日付で、アメリカのネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得した。
以上の結果、売上高は954億9900万円(前年同期比20.2%減)、営業利益は151億7900万円(同41.4%減)となった。
エンタテインメントコンテンツ事業
デジタルゲーム分野は、『ファンタシースターオンライン2』『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』『ぷよぷよ!!クエスト』など、既存主力タイトルを中心に各種イベント等を実施。連結子会社の株式会社f4samuraiが開発と運営を受託している『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が堅調に推移した。
パッケージゲーム分野では、『ソニックフォース』をはじめ、『龍が如く 極2』、PCゲームの新作『Football Manager 2018』を発売。販売本数は1428万本(前年同期は813万本の販売)となった。
アミューズメント機器分野は「UFO CATCHER」シリーズ等のプライズ機の販売が好調に推移。
アミューズメント施設分野おいては、既存のゲームセンター業態において、プライズを中心に施設オペレーションの強化に取り組んだ結果、国内既存店舗の売上高は前年同期比で102.1%となった。
映像・玩具分野は、劇場版『弱虫ペダル RE:GENERATION』等の配給収入を計上。玩具は、「アンパンマン」シリーズや『ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ ドリームスイッチ』等を販売した。
以上の結果、売上高は1579億4400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は172億7900万円(同12.3%増)なった。
リゾート事業
国内有数のリゾート「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、「『THE LIVING GARDEN』~森のエリア~」のオープンや、様々な集客プランを実施し、来場者数は前年同期比で9%増加した。
一方、前期において屋内型テーマパーク事業の開発・運営会社株式の一部売却等を実施したことにより減収。また、IR(統合型リゾート)事業の本格化に向けた先行費用の発生等により、前年同期比で損失幅が拡大した。
海外において、Paradise Co., Ltd.との合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が、平成29年1月に韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』をオープン。多くの方に利用され、徐々に収益性が改善傾向とのこと。
以上の結果、売上高は73億5900万円(前年同期比30.2%減)、営業損失は18億4300万円(前年同期は営業損失18億2200万円)となった。
上記の結果、セガサミーHDの当第3四半期連結累計期間における売上高は2608億400万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は256億2300万円(同26.9%減)、経常利益は243億1500万円(同31.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は137億5400万円(同62.3%減)となった。
連結業績予想に関しては、平成29年11月30日に公表した平成30年3月期通期連結業績予想を超過しているが、変更はないとのこと。
関連サイト
セガサミーホールディングス株式会社公式サイト
平成30年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年3月期 第3四半期 決算説明資料