フィールズ、大幅に改善するも営業損失36億。遊技機販売に依存しない事業構築が課題。平成30年3月期第3四半期決算。

フィールズ

「ウルトラマン」最新作を含めて6作のIP映像を展開。有力パートナーとの協業で様々なメディアでの展開を目指す。

フィールズ株式会社(以下、フィールズ)は、平成30年3月期第3四半期決算を2月7日に発表。当期連結経営成績は、売上高452億6600万円(前年同期比6.2%増)、営業損失36億1200万円、経常損失38億5800万円、親会社株主に帰属する四半期純損失41億3300万円となった。

フィールズ フィールズ フィールズ

経営成績に関する説明

パチンコ・パチスロ事業
規制強化や規則改正、ファン人口の減少等の市場環境への対応として、上半期はパチスロ販売に注力。下半期は、提携メーカーと協働で第4四半期(1月-3月)および次期以降に販売可能な遊技機の確保に注力した。

また、販売台数の最大化を企図したラインアップ見直し等の諸施策を推進し、今後の事業領域の拡大をめざした施策として、遊技機周辺のサービス事業の展開を推し進め、新たなソリューションの提供を開始したと発表。

クロスメディア事業
12月までに「ウルトラマンシリーズ」最新作をはじめ、6つのIPの映像展開を実施。また、1月に3つの映像作品を放送開始するとともに、今後展開予定の4つのIPに関する諸施策も推進している。

また、国内外の映像配信と並行して、ゲームやグッズ等へのライセンス展開を進行。

ライブエンタテインメント領域に関しては、ステージ運営サービスの強化を目的に新たなIPの活用や新規取引先を拡大する。

経営基盤の整備・強化においては、事業バリューチェーンの再構築に向けた基盤整備として、IP情報のデータバンク化や事業拠点整備等を進行。また、ガバナンス体制の強化に取り組むとともに、引き続き、経営効率化を推進し、遊休資産の売却等により財務基盤の安定化をはかった。

フィールズ

以上の結果、売上高は前年同期比で26億3900万円増加の452億6600万円となった。主な要因は、遊技機販売の増加であり、14.6万台(前年同期比1.6万台増)を計上。内訳としては、パチンコ機6.9万台(同0.8万台減)、パチスロ機7.7万台(同2.4万台増)となった。

営業損失は、前年同期比で37億8200万円改善し、36億1200万円となった。これは、遊技機の計上台数が前年同期を上回ったことに加え、継続的に取り組んでいる経営効率化により販管費が31億円減少したことによるもの。

経常損失は、持分法投資損失の減少等、営業外費用の抑制に伴い40億8700万円改善の38億5800万円となった。

また、遊休資産の売却等による特別利益5億5700万円を計上。特別損失として5億2900万円を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純損失は、前年同期比49億3900万円改善した41億3300万円となった。

業績予想に関しては、平成29年5月9日発表の「平成29年3月期決算短信」から変更はないとのこと。

フィールズ

関連サイト

フィールズ株式会社公式サイト
平成30年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年3月期 第2四半期決算説明会 席上配布資料

フィールズ