モブキャスト、ロイヤリティや広告宣伝費が増加し営業損失12億。平成29年12月期決算。

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『キングダム 乱-天下統一への道-』は2月22日リリース予定。ブラウザゲームはマイネットエンターテイメントと共同で運営。

株式会社モブキャスト(以下、モブキャスト)は、平成29年12月期決算を2月9日(金)に発表した。当期連結経営成績は、売上高33億200万円(前期比6.6%増)、営業損失12億1800万円、経常損失12億4200万円、親会社株主季に属する当期純損失13億4500万円となった。

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経営成績に関する分析

ネイティブゲームの新規タイトルの開発と既存タイトルの運営強化、新規共同開発契約の推進、及びブラウザゲームの既存タイトルの運営効率化に取り組んだと発表。

ネイティブゲームの新規タイトルの開発に関して、『キングダム 乱-天下統一への道-(旧称:Project OK)』は、ユーザーにたのしんでもらえるゲームクオリティにするため、スケジュールを変更し、平成30年2月22日の配信開始に向けて開発中とのこと。

また、「Project LIP」は、同Projectの開発リソースをヒットタイトルのさらなるヒットのために一旦シフトした結果、配信開始を平成30年7月以降へと見直しProjectを進行中。

ネイティブゲームの既存タイトルの運営強化に関して、『18 キミト ツナガル パズル』では、「RE:ゼロから始める異世界生活」などのアニメIP、声優等とのコラボ施策を毎月実施し、ゲームの活性化を図っている。『モバプロ2 レジェンド』においては、ユーザー数の拡大と売上増加を目指し、8月にテレビCMを放送。中国のCapstone社と共同で開発を進めていた『モバサカ CHAMPIONS MANAGER』は5月25日に配信した中国版に続き、9月7日に日本版を配信し、順調に売上を伸ばしている。

海外展開については、上述の『モバサカ CHAMPIONS MANAGER』と同様のスキームによる新規タイトルの開発と配信による売上の拡大を図るため、共同開発契約締結に向け営業活動を行なった。

ブラウザゲームの運営効率化は、引き続き株式会社マイネットエンターテイメントと共同で効率的な運営を実施中。

以上の結果、売上高は33億233万円(前連結会計年度比6.6%増加)となった。一方、新作タイトルリリースに伴うロイヤリティの増加、『モバプロ2 レジェンド』のテレビCMの実施等による広告宣伝費の増加により、営業損失は12億1873万円(前連結会計年度は営業損失2億2263万円)。営業外損益として「為替差益」1247万円、「持分法による投資損失」2022万円等を計上した結果、経常損失は12億4204万円(前連結会計年度は経常損失2億3472万円)となった。

また、特別損益として「持分法変動利益」4029万円、「減損損失」1億5704万円を計上した結果、税金等調整前当期純損失は13億3682万円(前連結会計年度は税金等調整前当期純損失3億3038万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は13億4543万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失3億3317万円)となった。

業績予想に関しては、適正かつ合理的な数値の算出が困難なため、開示しない方針とのこと。

関連サイト

株式会社モブキャスト公式サイト
平成29年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

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