【レビュー】片手で操作できるワンフィンガーRPG! 『白猫プロジェクト』でスマホゲームが進化する!!

◆独自の「ぷにコン」搭載で片手操作可能な本格RPG!

 かわいらしいキャラクターが大活躍する剣と魔法のファンタジックなストーリー。『白猫プロジェクト』はどこからどう見ても完全なる王道RPGだ。しかしそれだけではRPG的なゲームが群雄割拠するスマートフォン用ゲームの世界で飛び抜けた存在となることはできない。そこで『白猫プロジェクト』は、さまざまな独自要素を採用し、遊びやすさを追求しながら奥深いゲーム性も実現。それが登場から1か月余りで700万ダウンロード(※2014年8月18日時点)を突破した人気の要因だろう。

 カードやパズルをバトルなどのメインシステムに採用するRPGゲームが多い中で、『白猫プロジェクト』はプレイヤー自らがキャラクターを操作するアクションRPGだ。しかも携帯型ゲーム機を模した横画面ではなく、縦画面でのアクションRPGとなっている。それを可能にしたのが、独自に開発したコロプラが次世代インターフェイスと胸を張る「ぷにコン」だ。

 画面上の特定の場所に方向キーやボタンを擬似的に配置するのではなく、プレイヤーが指を置いた位置でキャラクターを自在に操作できるインターフェイスが「ぷにコン」。指を置く位置は画面上ならどこでもよく、スワイプで指示した方向にキャラクターが移動する。大きくスワイプさせれば走り、スワイプが小さければゆっくりと歩く。攻撃は画面をタップするだけ。自動的にキャラクターが敵のいる方向を向いて攻撃し、何度もタップすればコンボが可能なキャラクターは連続で攻撃してくれる。
 そして、長押しで表示されたアイコンの方向に指をフリックすることでアクションスキル(必殺技)が発動。スマートフォンを片手で握ったまま、親指だけですべての操作が可能なのだ。

▲指を置く位置はいつでも変更できる。自分が操作するキャラクターや敵のいる場所を確認して、邪魔にならない場所に指を置こう。


▲それぞれのキャラクターは最初からひとつのスキルを所持し、成長させると別のスキルを取得できる。


◆新たなキャラクターや武器はガチャで入手!

 辺境の海域に浮かぶアストラ島に暮らす主人公の少年が、冒険家のカイルと出会ったところから物語はスタート。「飛行島と最果ての地」の伝説を追い求めるカイルと島を冒険していくなかで主人公は、遺跡に倒れていた少女のアイリスと白い子猫のキャトラと出会う。その遺跡での冒険までが第1章。第2章以降はアストラ島を飛び出し、新たな島で冒険を繰り広げていく。

 それぞれの章はキャラクターたちの会話で展開する「ストーリー」と、キャラクターを操作してステージ内の敵を倒していく「クエスト」で進行。各「クエスト」には3つのトロフィー獲得条件も設定されていて、達成できればジュエルが手に入る。ステージ中にある宝箱や敵から手に入るのはゴールドとルーン、そしてソウル。このジュエル、ゴールド、ルーン、ソウルが、キャラクターやパーティの強化に必要なアイテムだ。

▲ストーリーに関わるキャラクター以外の、新たな仲間や武器は、ジュエルを使用するガチャから手に入れる。※2014年8月29日時点。キャラクターは入れ替わる可能性があります。


▲ステージの最後に登場するボス。重要なステージには強力な攻撃を持った巨大なボスが待ち受けている。


▲すべてのクエストをクリアした島にはいつでも戻れる。達成していないトロフィー獲得条件に再挑戦できるだけでなく、難易度の高い「ハード」も選択できるようになる。


◆「ソウルボード」や「タウン」でキャラクターを強化!

 武器は鍛冶屋で強化や進化をさせていく一方、キャラクターの強化方法はかなり独自。それぞれのキャラクターにはソウルボードという封印されたステータスが蜘蛛の巣のように並ぶボードが用意されていて、その封印をルーンとソウルを使って解放することでステータスを獲得していく。攻撃力や防御力のアップ、HPやスキル発動に必要なSPの増加、新たなスキルの獲得など、武器以外のすべてのキャラクター強化はすべてこのソウルボードで行なう。そのため、好きなキャラクターを、プレイヤー好みにじっくりと成長させられるのだ。

 さらにキャラクターの強化には、第1章終了後に登場するタウンでの街作りの要素も重要だ。この街には定期的にゴールドを獲得できる炭鉱や、各職業のパラメーターをアップさせる訓練所などを設置でき、クエストを優位に進められるようになる。ちょっとした街作りシミュレーションを遊んでいる気分だ。

 期間限定クエストや曜日限定クエスト、さらにほかのユーザーとリアルタイムでクエストに挑戦する「協力バトル」などのゲームとしての要素。梶裕貴、緑川光、堀江由衣といった人気声優陣が共演するボイス付きストーリー。操作や育成強化以外にもまだまだ多くの魅力を持っている『白猫プロジェクト』。「ぷにコン」で手軽にプレイできるだけのライトなRPGだと思ったら大間違いだ。スマートフォンならではのアクションRPGを追求しながら、独創的で奥深い育成強化要素を実現したゲーム性は驚き。RPGファンならぜひプレイしておきたい作品だ。

▲ソウルボードに封印されたさまざまなステータス。解放に必要なルーンとソウルを持っていれば獲得できる。


▲施設を建設するにはゴールドやルーンが必要。完成した施設はさらに効率が上がるように強化もできる。


▲パーティ内のキャラクターとタウンで交流すると、親密度を高められる。親密度がアップすると、キャラクターへの愛情が深まるショートストーリーが展開する。

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