数多ある戦国時代を題材にしたスマートフォンゲーム界に、“特攻（ぶっこみ）”をかけたのがDonutsの『戦国の虎Z』だ。タイトルのとおり戦国時代が舞台のはずなのだが、どことなく漂う“ヤンキー”テイスト。それもそのはず、このゲームは好評を博している同社の暴走族バトルゲーム『暴走列伝 単車の虎』の姉妹作に当たるとか。なるほどなぁ！
◆シンプルな戦闘パートは奥義を使って戦い抜け！
ゲームの進行は、「修行」して経験値とゲーム内通貨にあたる「ゼニ」を集めてキャラを強くし、どんどん敵をなぎ倒していくというオーソドックスなスタイル。期間限定でさまざまなキャンペーンイベントも行なわれている。
修行での戦闘フェイズでは、事前にプレイヤーキャラクターと敵のステータスが表示されるので強弱を判断しやすい。上の画像では明らかに左の敵側のほうが強く、真っ向勝負ではおそらく勝てない。しかし『戦国の虎Z』は戦闘中に「攻撃」、「奥義」、「逃げる」の3つのコマンドとアイテムを選んで進められる。必殺技に当たる奥義や回復アイテムを使えば、勝つ可能性も広がってくる。もちろん、どうしても勝てないときはそそくさと逃げることもやむなしだ。
『戦国の虎Z』はお供もパーティーもなく、基本的にはプレイヤーキャラクターだけが戦う。そのため色々と目移りすることなく、プレイヤーキャラクターに愛を注ぎまくることに集中できるのだ。
「一門」モードでは、全国のプレイヤーたちと合戦を繰り広げられる。一門はいわゆるギルドのようなもので、好きな一門に入門し、ほかの一門と合戦が可能。一門内には「領主」や「総大将」、「軍師」などの役職が設けられており、いずれかの役職を任されるとステータスがアップする。ゲーム内とはいえ頼られるのはうれしいもの！ なお一門は破門されることもあるので、ほかのプレイヤーとはこまめにコミュニケーションは取っていこう。
◆着せ替えは異様に細かく自由度高過ぎ!?
このゲームの魅力のひとつが「着せ替え」。装備品を変更することでプレイヤーキャラクターの姿が変化するため、装備品の優秀さだけでなく、見た目もやはり気になってくる。
驚かされるのは、装備項目の多さ！ 武器は左手、右手の二刀流だし、防具にいたっては頭、マスク、首、胴、腰、肩、腕、すねと8項目！ さらに防具に留まらず衣類の項目まであり、インナーやアウター、靴、オプションと盛りだくさんだ。「手が回らないかも」なんて思う人もいるかもしれないが、育てるのはプレイヤーキャラクターだけなので、さほど面倒とは感じない。全項目まとめたセット売りもされており、手軽さを優先したい場合はこちらもおすすめだ。
このようにあらゆるパーツをいじれるのは、ファッションにこだわりが強く、またバイクのあらゆるところをいじりたくなるヤンキー的な発想に基づいている……かどうかは定かではない。ただ、鍛冶屋で各装備品を強化するという要素もあり、やりこみがいは十分だ。シンプルな戦闘をこなして硬派に戦国を駆け抜け、硬派に武具をデコレーションして自分だけの旗をかざすのだ！
