トーセ、大幅黒字転換で営業利益9100万円。平成30年8月期第2四半期決算。

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前年同期の営業損失5400万円から大きく黒字回復。平成30年8月期通期連結業績予想は大きく下方修正。

株式会社トーセ(以下、トーセ)は、平成30年8月期第2四半期決算を、2018年4月5日(木)に発表。売上高18億8900万円(前年同期比8.2%増)、営業利益9100万円(前年同期は営業損失5400万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益4800万円(前年同期は純損失9000万円)となった。

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経営成績に関する説明

トーセグループは「サービス業務の拡大」「グローバル化の推進」「サービス分野の拡大」「収益基盤の拡充」の4つの成長戦略の推進に取り組み、中長期的な企業価値と資本効率の向上につとめてきた。

当第2四半期連結累計期間の業績は、複数のスマートフォン向けゲームにおいて運営業務を着実に遂行したことなどにより、売上高は18億8900万円(前年同期比8.2%増)となった。

利益面に関しては、前年同期には開発費の一部を負担し、当該費用をロイヤリティ売上で回収する案件があったが、当第2四半期連結累計期間にはそのような案件がなかったことにより、売上総利益が大幅に伸長。その結果、営業利益9100万円(前年同期は営業損失5400万円)、経常利益1億1200万円(前年同期比327.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4800万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失9000万円)となった。

開発完了タイトル数については、家庭用ゲーム機向け1タイトル、パソコン向け1タイトル、携帯端末向8タイトルの合計10タイトル。

セグメント毎の業績は、以下。

デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルコンテンツの企画・開発・運営などを受託。

ゲームソフト関連の売上は、スマートフォン向けゲームの開発依頼の増加に伴い、適切な人員配置を行なうため、モバイルコンテンツ関連に多くの開発人員を投入したことで、4億6000万円(前年同期比38.6%減)となった。

モバイルコンテンツ関連では、複数のスマートフォン向けゲームにおいて運営業務を着実に遂行。運営売上が大幅に伸長した結果、10億6700万円(同71.9%増)となった。

パチンコ・パチスロ関連は、規制強化の影響により引き続き厳しい受注環境が続いたものの2億1600万円(同4.4%増)を売り上げた。

上記の結果、売上高は17億4400万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は1億4300万円(同114.7%増)となった。

その他事業
東南アジア向けコンテンツ配信事業やSI事業、子会社の株式会社フォネックス・コミュニケーションズによる家庭用カラオケ楽曲配信事業やパソコン向けアバター制作業務などの新規事業を展開。

子会社の株式会社フォネックス・コミュニケーションズにおいて、新規案件の受注が低調に推移した結果、売上高は1億4400万円(前年同期比13.6%減)となった。また、事業戦略の見直しに伴い、東南アジア向けコンテンツ配信事業における先行投資の費用が大幅に減少したことで赤字幅が縮小し、営業損失5200万円(前年同期は営業損失1億2100万円)となった。

また、平成30年8月期通期連結業績予想の下方修正も発表。

デジタルエンタテインメント事業においてスマートフォン向けゲームの開発の引き合いは堅調であるが、開発期間の長期化に伴い、顧客の要望により開発の中止又は開発完了が来期にずれ込む案件が複数発生した結果、開発売上が4億60万円減少する見込み。

また、競合他社との人材獲得競争が激しさを増し、開発人員が想定以上に減少したことから、受注計画の見直しを行い、売上高は当初の想定より大幅に下回ると予想される。

開発・運営をサポートしている複数の大型スマートフォン向けゲームのロイヤリティ売上については、今後の動向が不透明であることから、現時点で見込める金額のみを反映。

利益面は、売上高の減少に伴い売上総利益が減少することから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに当初の予想を大幅に下回る見込みとのこと。

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関連サイト

株式会社トーセ公式サイト
平成30年8月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
平成30年8月期第2四半期連結累計期間の業績予想値と実績値との差異および通期業績予想の修正に関するお知らせ

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