シリコンスタジオ、ゲームなど、コンテンツ事業で苦戦も営業利益3.6億円。平成30年11月期第1四半期決算。

シリコンスタジオ

開発・支援事業は世界的に評価されているミドルウェアを推進。人材事業も好調に推移。

シリコンスタジオ株式会社(以下、シリコンスタジオ)は、2018年4月6日に平成30年11月期第1四半期決算を発表。当期の売上高は10億9800万円(前年同期比25.3%減)、営業利益は3億6400万円、経常利益は4億100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億100万円となった。

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経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間は、主にコンピュータグラフィックス(コンピュータを使って制作された映像 以下、CG)関連ビジネスに多角的に取り組んできた。

開発推進・支援事業において、シリコンスタジオが強みを持つエンターテインメント(娯楽)業界向け案件の着実な獲得、および近年引き合いが増加傾向にあり、成長余地が大きい自動車業界や不動産業界など非エンターテインメント領域における積極的な営業展開を進めた。

ミドルウェアに関しては、2017年度にイギリスARM社の100%子会社であるGeomerics社より取得したソフトウェア『Enlighten』のリアルタイムグローバルイルミネーション (大域照明、または間接光表現)技術は、世界的に高い評価を得ている業界最高水準の技術であり、全世界における売上ランキングの上位に位置する数多くのゲームに利用されている。

また、建築・不動産業界、映像業界、自動車業界等、幅広い利用も可能な為、自社のミドルウェアとのシナジーを高め、国内のみならず、海外マーケットへの販売拡大を目指すとのこと。ただ、開発、販売、サポートが自社に切り替わったことについての認知度が高くないため、引き続き積極的なプロモーション活動を実施する。

また、データサイエンス領域に関しては、最新のディープラーニングおよびアンサンブル技術を基礎とし、ゲームユーザーの離脱予測や高度なゲームデータ分析を提供する予測データ分析プラットフォーム『YOKOZUNA data』のサービスを昨年度より開始し、今後の事業拡大に向けた営業活動を推進する。

コンテンツ事業においては、既存ゲームタイトルの売上改善に向けた取り組みや、第2四半期以降にリリースを計画している新規ゲームタイトルの開発に注力。

人材事業においては、人材派遣及び紹介件数が堅調に推移した。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるシリコンスタジオグループの業績は、売上高10億9869万円(前年同期比25.3%減)、営業損失は3億6447万円(同6565万円減)、経常損失は4億114万円(同1億4098万円減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億166万円(同2億3123万円減)となった。

平成30年11月期の連結業績予想に関しては、平成30年1月15日に公表した「平成29年11月期決算短信」の内容から変更はないとした。

関連サイト

シリコンスタジオ株式会社公式サイト
平成30年11月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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