『PAC-MAN 256』これぞパックマンの正統進化! エンドレスのステージでただひたすらにハイスコアを目指せ!


 ゲーマーなら誰もが知るドットイート・ゲームの代名詞『パックマン』。このゲームには有名なバグがある。256面にたどりつくと画面表示がおかしくなって先に進めなくなるのだ。もちろん、筆者のようなへっぽこゲーマーには、256面なんて夢のまた夢。うわさには聞けどもこの目で見たことは一度もない、いわば「伝説のバグ」なのだが……。

 この「256面バグ」をモチーフにした新作が、今回紹介する『PAC-MAN 256』だ。ステージごとパックマンを飲みこもうとする「グリッチ(バグ画面)」から逃げ、無限に続く迷路の中でひたすらクッキー(ドット)を食べまくる。ハイスコアを目指すシンプルなゲーム構成がやみつきになるぞ!


◆スコアアタックが熱い! エンドレスの『パックマン』!

 基本的なゲームシステムは、従来の『パックマン』と同じ。パックマンを上下左右に操り、迷路の中に散らばる「クッキー」を食べていく。迷路には敵モンスターが移動していて、これに触れるとゲームオーバーになる。

 さらに、画面下からは「グリッチ」が迫ってくる。これに飲みこまれてもゲームオーバーだ。『PAC-MAN 256』の迷路にゴールはなく、どこまでもエンドレスに続く。その中でグリッチやモンスターから逃げつつ、なるべく多くのクッキーを食べてハイスコアを目指すのだ。

▲操作感覚は完全にいつも通りの『パックマン』。実家に帰ってきたような安心感がある。しかし画面下には、押しせまる「グリッチ」の影が……。


 モンスターに反撃する伝統の武器「パワークッキー(パワーエサ)」も健在。迷路内に落ちているパワークッキーを取ると、一定時間モンスターを食べられるようになる。効果時間中は完全無敵なうえ、モンスターを食べたときのスコアもかなり大きい。ピンチの脱出に、ハイスコア狙いに、うまく活用したい。

▲寄ってたかって追いたてられてるときに「パワークッキー」を見つけて大逆転! これこそ『パックマン』の醍醐味よ!


◆パックマンも新要素でパワーアップ! キミならどれを選ぶ!?

『PAC-MAN 256』の魅力は、なんといっても多彩なパワーアップアイテムだ。クッキーを一定個数食べると手に入るパワーアップアイテムは、パワークッキーのほかに3種類まで装備可能。装備したアイテムは迷路に出現するようになり、それを取ることで一定時間使用できる。

 モンスターを追尾して次々に撃退してくれる「トルネード」、モンスターの動きを止める「フリーズ」、近くのアイテムを引き寄せる「マグネット」など、見た目も効果も多種多様。気に入ったアイテムは、ゲーム内通貨の「コイン」を使って強化できる。いろいろ試して、自分好みの組み合わせを探そう。

▲「レーザー」。パックマンの前方に、壁まで直進するレーザービームを放ち続ける。ずらり並んだモンスターをまとめて倒すのが楽しい! 前方以外は無防備なので注意。


▲「ボム」。パックマン自身が爆弾になり、一定時間経過かモンスターに触れることで爆発する。モンスターがまばらな序盤はイマイチだが、迷路を奥に進んでモンスターがワラワラ出始めると、かなり便利になる。


▲「ジャイアント」。パックマンが巨大化してモンスターを踏み潰す! 筆者のお気に入り。おもに見た目が。デカさは強さだ!


▲「ファイア」。パックマンが通ったあとが炎上する。モンスターが炎に次々と飛び込んでくれるうえ、本体も完全無敵になる強力なアイテム。飛んで火にいるモンスターとはこのことよ!


 さらにクッキーを256個連続で食べると256連コンボとなり、画面内のモンスターを一掃できる。モンスターが消えてスッキリ爽快なうえ、スコアもどっさりと入ってくるのでとてもうれしい。モンスターに追われながら達成するのはなかなか大変だが、ハイスコアを目指すなら必須のテクニックと言ってもいいだろう。

▲「256連コンボ」達成! まわりのモンスターたちがプチプチ潰れてスコアもモリモリ伸びる! たまらない一瞬。


◆シンプルで遊びやすく、課金要素は控えめで効果大。だれにでもオススメできる『パックマン』の正統進化!

 往年の名作が手堅くアレンジされていて、実に遊びやすい本作。また課金要素も控えめで、工夫が凝らされている。コンティニューやパワーアップアイテムの使用に必要な「クレジット」(スタミナ)は、時間経過による回復でも充分に遊べるうえ、一度課金すれば無限にできる。パワーアップアイテムを強化する「コイン」も課金アイテムなのだが、ゲーム内で15秒の広告を見れば無料で手に入るのだ。

 エンドレスに続くステージでひたすらハイスコアを狙う、というゲームシステムは懐かしくもあるし、現代ではかえって新鮮でもある。それもそのはず、実はこのゲームは2014年にオーストラリアのゲームメーカーがリリースしたスマートフォン用ゲーム『クロッシーロード』がベースになっているため、最新のテイストがあるのも納得だ。かつて『パックマン』を遊びつくしたオールドファンにも、未体験のニューカマーにも、手放しでオススメできる一作だ。熱中するあまりうっかりやめ時を見失ってしまうあの感覚を、ぜひ味わってみてほしい。

▲筆者のベストスコア。まだいけそうだったのに……おのれ、もう1回だ!


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