既存タイトルの運営強化や、『DanMachi』の海外展開で市場を拡大。VTuberなどのライブエンターテインメント事業に参入。
グリー株式会社(以下、グリー)は、2018年6月期決算を8月2日に発表。当期売上高は779億2500万円(前期比19.2%増)、営業利益は94億2100万円(同17.8%増)、経常利益は103億1700万円(同2.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47億800万円(同61.1%減)だった。
経営成績の概況
今期のグリーグループは、主力のゲーム・エンタメ事業で、既存のスマートフォン向けゲームアプリ(以下、モバイルゲーム)の運営強化と、海外展開による収益成長に取り組んできた。同時に、新規モバイルゲームの開発とリリースを行なった。
当連結会計年度は、既存モバイルゲームの『アナザーエデン 時空を超える猫』や『SINoALICE』における運営の強化が奏功したこと、有力パートナーと連携し『DanMachi』の海外展開が実現したこと、新規モバイルゲームを複数リリースしたことで、前連結会計年度に比べてウェブゲームのコイン消費が減少したが、モバイルゲームの増加が上回り、全体コイン消費が増加した。
また、Wright Flyer Live Entertainmentの設立やVTuberファンドプロジェクトなどで、ライブエンターテインメント事業に参入した。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高779億2500万円(前年同期比19.2%増)、営業利益94億2100万円(同17.8%増)、経常利益103億1700万円(同2.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益47億800万円(同61.1%減)となった。
親会社株主に帰属する当期純利益が前連結会計年度比で減少したことについては、連結会計年度において子会社売却等に伴う特別利益及び税効果の影響によるもの。
2019年6月期第1四半期については、売上高185億円、営業利益15億円、経常利益15億円、親会社株主に帰属する四半期純利益10億円を見込んでいる。