セガサミーHD、主力事業の大幅減益で営業利益94%減。2019年3月期第1四半期決算。

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IPを活用したゲームやアミューズメント施設の売上好調も、各事業で苦戦し大幅な減益。

セガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミーHD)は、2019年3月期第1四半期決算を8月2日に発表。当期連結売上高688億3800万円(前年同期比35.8%減)、営業利益は9億3500万円(同94.4%減)、経常利益は65億8800万円(同98.8%%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億3700万円(同97.1%減)となった。

セガサミー決算 セガサミー決算ハイライト

経営成績に関する説明

遊技機事業
事業全体としては、大型タイトルの販売があった前年同期に比べて販売台数が減少。

パチスロ遊技機は、スペック替えタイトルの『パチスロ北斗の拳 修羅の国篇 羅刹ver.』などを発売し、9000台(前年同期は2万5000台)を販売した。

パチンコ遊技機では、アニメの世界観を再現した『パチンコCR偽物語』や『ぱちんこCR北斗の拳7 百裂乱舞』の販売が好調に推移しし、4万台(前年同期は9万7000台)を販売した。

上記の結果、売上高は215億300万円(前年同期比60.9%減)、営業利益は17億2000万円(同88.6%減)となった。

セガサミー遊技機

エンタテインメントコンテンツ事業
デジタルゲーム分野では、新作『共闘ことばRPG コトダマン』や、サッカークラブ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド』などの新作タイトルを配信。しかし、既存タイトルの減衰を補いきれず、新作投入に伴う研究開発費などが発生した。

パッケージゲーム分野では、「ペルソナ」シリーズのサウンドアクションゲーム『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』『ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト』や、『龍が如く6』の欧米版『Yakuza6: The Song of Life』など、既存IPを活用したタイトルを販売。引き続き過去に発売したタイトルのリピート販売を行ない、利益拡大に貢献。販売本数は570万本(前年同期は456万本)となった。

アミューズメント機器分野は、「UFO CATCHER」シリーズなどの販売が堅調に推移。

アミューズメント施設分野については、既存のゲームセンター業態で電子マネーの導入を進行し、プライズを中心に施設オペレーションを強化した。それにより、国内既存店舗の売上高は、前年同期比で104.2%となった。

映像・玩具分野は、劇場版「名探偵コナン」をはじめとした映画や、アニメのネット配信に伴う収入を計上し、玩具は「アンパンマン」シリーズなどの主力製品を中心に展開した。

上記の結果、売上高は450億1200万円(前年同期比10.5%減)、営業利益は16億7800万円(同54.9%減)となった。

セガサミーエンターテインメント

リゾート事業
国内有数のリゾート『フェニックス・シーガイア・リゾート』で、大規模リニューアルを活用した各種施策や、シーガイア プレミアム メンバーズクラブ会員の増加などで、利用者数が前年同期比33.3%増となった。

IR(統合型リゾート)事業の本格化に向けた先行費用が発生したが、前年同期比で損失幅が縮小した。

上記の結果、売上高は23億2100万円(前年同期比12.5%増)、営業損失は6億7400万円(前年同期は営業損失7億3500万円)となった。

セガサミーリゾート

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は688億3800万円(前年同期比35.8%減)、営業利益は9億3500万円(同94.4%減)、経常利益は6億8800万円(同95.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億3700万円(同97.1%減)となった。

また、2018年8月からの順次移転を開始している本社機能集約に伴い、一過性の営業費用が約15億円発生した。

セガサミー移転費用

連結業績予想については、5月11日に公表した内容から変更はないとのこと。

関連サイト

セガサミーホールディングス株式会社公式サイト
2019年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期第1四半期 決算説明資料

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