【レビュー】『ぷよぷよ!!タッチ』落ち物パズルの名作がシステム一新、熟考型パズルに生まれ変わった!

 

 今度の『ぷよぷよ』はひと味違う! 落ちてくる「ぷよ」たちをつなげて消していく従来のゲームシステムを完全に一新。決められた手数内でステージクリアを目指す、熟考型のパズルゲームに生まれ変わった。「『ぷよぷよ』もいいけど『なぞぷよ』も好き」なんてパズル好きにはぜひオススメしたいシリーズ最新作、それが『ぷよぷよ!!タッチ』だ。

タイトル画面

◆プレイヤーの思考力が試される、詰将棋のような面白さ!

 今回のぷよは、新システム「ぬりけし」で4つ以上つなぐと消える。また、同時に5つ以上のぷよを消すと、ぬりけしした場所に「やじるし」が登場する。このやじるしを消すと、矢の方向にあるぷよを1列まとめて消せるのだ。

ぬりけし
▲これがぬりけし。指でぷよをスライドすると、隣のぷよを塗りつぶせる。これまでの『ぷよぷよ』とはまったく異なるルールだが、感覚的でわかりやすいので実際にプレイしてみればすぐ慣れる。

やじるしアタック
▲やじるしを消すと「やじるしアタック」! やじるしの先にほかのやじるしがあれば、その方向にも連鎖する。うまく準備を整えてやれば、ステージ内のぷよを一掃することも……爽快!

 ぬりけしとやじるしを駆使して、ステージごとに指定された色のぷよを、決められた手数以内で消せばクリアだ。時間制限はないので、じっくり考えながらプレイできる。どこから先に消すか、どこにやじるしを作るか、先の先まで見通す詰将棋のような楽しさがある。

◆練り込まれた多彩なステージ! この歯ごたえがたまらない!

 離れたところに配置されたぷよ、消すと爆発して周囲のぷよを巻き込む水風船、やじるしアタックで戦うボス戦など、よく練り込まれたステージギミックが、序盤から豊富に登場する。かなり頭を悩ませることになるが、この難易度がパズル好きにはたまらない。

ステージ例1
▲画面下の離れたところに「おじゃまぷよ」が! これをすべて消すのがクリア条件だが、直接消すことはできない。やじるしを作って消すしかない!

ステージ例2
▲カドにある三角形のブロックは、やじるしアタックを90度反射する。このステージ、実はたった2手で「ココロモ」(画面右側に並んだ灰色の丸いもの)を全消しできるのだが……。

ステージ例3
▲画面上にふたつ「水風船」がある。消すには下側のやじるしを使うしかない。さて、どうやって狙おうか?

ステージ例4
▲ボスが登場! ボスと戦うときは、6個以上のぷよを消すことで現れる「つよいやじるし」が有効。1回のやじるしアタックでHPを2削れる。

ステージ例5
▲ステージを取り囲むやじるし! うまく使えば一気に消してしまえそうなのだが、実際にやってみると……う、うまくいかん! 適度な歯ごたえがなんとも心地よい。

◆従来の『ぷよぷよ』とは異なる新しい面白さ。パズル好きにオススメ!


『ぷよぷよ』で遊び疲れてベッドに入り、目を閉じると、まぶたの裏に色とりどりのぷよが浮かんでくる。夢の中でまで連鎖を練ってしまう……そんな経験はないだろうか。ゲームシステムこそ異なれど、夢に見るほど熱中する『ぷよぷよ』の魅力は健在だ。ぜひ、難問に頭を悩ませる楽しさを味わってみてほしい。

『ぷよぷよ』歴代主人公
▲『ぷよぷよ』の歴代主人公も勢ぞろい。個性的なキャラクターもこのシリーズの魅力……って、ウィッチ! 筆者の青春、ウィッチがいるじゃないか! これはもう、やり込んで手に入れるしかないっ!