カヤック、売り上げ増も、新規タイトルの遅れなどで営業益80%減。平成30年12月期第2四半期決算。

スマホゲームに特化したコミュニティ「Lobi」は好調。ウェルプレイドの子会社化でグループ全体のゲーム周辺領域を拡充。

株式会社カヤックは、平成30年12月期第2四半期決算を8月14日に発表。当期連結売上高は28億6800万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は9500万円(同80.5%減)、経常利益は1億200万円(同79.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4900万円(同85.2%減)だった。

カヤック決算 カヤック決算概況1 カヤック決算概況2

経営成績に関する説明

クライアントワーク
新技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先のユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティングやブランディングに資する広告を提供。スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加。その中で、積極的に業務提携を進め、VRを利用した案件などの新しい取り組みを積極的に行うことで事業領域の拡大をはかっている。

上記の結果、売上高は9億2772万円(前年同期比19.0%増)だった。

カヤッククライアントワーク売上高

ソーシャルゲーム
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開。

「ぼくらの甲子園!」シリーズの最新作『ぼくらの甲子園!ポケット』が順調に推移している。

その中で、組織を拡充するとともに新規開発ラインに積極的に投資を行ない、事業規模を拡大。2017年12月に『モダンコンバット Versus』をリリースし、パブリッシングにも新たに挑戦。

一方で、新規タイトルの立ち上がりが遅延した。

上記の結果、売上高は11億8648万円(前年同期比20.6%減)となった。

カヤックソシャゲ売上高 カヤックゲームリリース

Lobi
「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進行。

コミュニティがもとめる機能の拡充に努めており、「Lobi」と連携するタイトル数を積極的に増加させることで、ユーザー数を拡大。その中で「Lobi」の強みであるユーザーやコミュニティにより焦点を当てた収益構造へ転換する予定。

2017年7月には、ゲーム大会の開催を簡単にするトーナメント機能「Lobi Tournament」をリリースしした。

上記の結果、売上高は1億9994万円(前年同期比17.3%減)となった。

カヤックlobi売上高

その他サービス
「プラコレWedding」などの新規サービスは順調に成長。

2017年6月にeスポーツ事業を行なうウェルプレイド株式会社を子会社化し、グループ全体のゲーム周辺領域の拡充をはかっている。

上記の結果、売上高は5億5423万円(前年同期比170.6%増)となった。

カヤックその他売上高

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は28億6839万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は9547万円(同80.5%減)、経常利益は1億299万円(同79.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4931万円(同85.2%減)だった。

業績予想については、2月14日に発表した内容から変更はない。

カヤック業績予想

関連サイト

株式会社カヤック公式サイト
平成30年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年12月期第2四半期決算説明会資料