壽屋、「フレームアームズ・ガール」関連商品の販売好調で営業利益6.8億円。平成30年6月期決算。

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「フレームアームズ・ガール」「ヘキサギア」がアジアを中心に製品がヒット。人件費や配送などのコスト上昇も対策中。

株式会社壽屋は、平成30年6月期決算を8月13日に発表した。当期売上高は88億1100万円(前期比(10%増)、営業利益は6億8000万円(同43.9%増)、経常利益は6億1500万円(同41.3%増)、当期純利益は4億1900万円(同67.1%増)だった。

壽屋決算

経営成績の概況

世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行なうと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に注力してきた。

事業面は、卸売販売に関して、国内で前事業年度の平成28年4月に放映し、自社初の映像製作事業として制作したアニメーション作品「フレームアームズ・ガール」のヒットにより、「フレームアームズ・ガール」製品と、その関連製品の「フレームアームズ」「モデリング・サポート・グッズ」などが継続して好調な推移であった。その他、自社IP製品の「メガミデバイス」「ヘキサギア」も堅調な推移をみせ、業績を牽引した。また、国内物流に係るコスト上昇や、生産委託先の中国の人件費上昇に伴う製品原価の高騰など、利益率を圧迫する要因があるが、生産効率のアップや業務の効率化を推進した。

海外では、北米・欧州地域において平成29年12月にスター・ウォーズ最新作映画『最後のジェダイ』が公開されたが、スター・ウォーズ人気は一旦落ち着きを見せ、アメリカンコミックスのDC COMICS関連製品が堅調に推移した。

アジア地域については、国内と同様に「フレームアームズ・ガール」シリーズを中心に「メガミデバイス」などの自社IPのプラモデル製品が好調だった。なかでも、アジア地域でのSNS活動について、中国では「微博(ウェイボー)」へ簡体字、繁体字で投稿をするなど、地域ごとのローカライズ活動を行なった。

直営店舗での小売販売については、海外からのインバウンド客は依然として増加傾向だが、消費については商品購入における単価が低下。店舗運営では、POSを活用した販促施策を継続しており、各種催事やイベントを実施するなど、店舗集客を目的とした施策にも取り組んできた。

また、ECサイトによる通信販売では、他社との差別化として直営店舗限定商品やノベルティーアイテムの開発を継続して積極的に推進。特に自社IPの「フレームアームズ・ガール」シリーズを中心に、「メガミデバイス」などの売り上げが好調。一方で、配送コストは上昇傾向にあり、その対策についても取り組んできた。

その他の事業面では、自社IPのアニメ作品「フレームアームズ・ガール」の、他企業へのライセンスアウトによる版権収入の増加など、コンテンツとして着実に成長を続けてきた。

以上の結果、当期の売上高は88億1171万円(前年同期比10%増)、営業利益は6億8039万円(同43.9%増)、経常利益は6億1567万円(同41.3%増)、当期純利益は4億1988万円(同67.1%増)だった。

平成31年6月期の業績は、売上高92億円(前期比4.4%増)、営業利益7億5000万円(同10.2%増)、経常利益7億円(同13.7%増)、当期純利益4億5500万円(同8.4%増)を見込んでいる。

関連サイト

株式会社壽屋公式サイト
平成30年6月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

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