遊ぶ、観る、魅せる、eスポーツやVTuberなど、楽しみ方が多様化する現代ゲーム産業の最先端を体験。
9月20日(木)から23日(日)の4日間(20~21日:ビジネスデイ、22~23日:一般公開日)に渡って千葉県の幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ(以下、TGS)2018」が開幕した。
TGSは、1996年から一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が日経BP社の共催で行っている日本最大級のゲーム展覧会で、2018年で28回目の開催となるTGS2018は、41の国と地域から、国内338社、海外330社の668の企業と団体が出展。国内出展社が300社を超えるのはTGS開催以来初めてで、海外出展も2017年の317社を上回ったことで、過去最大規模での開催となった。
来場者数は2013年から毎年25万人以上を記録。2018年は、会場の幕張メッセの出展ブースやステージだけでなく、インターネットによる配信も強化し、日英中の3か国語によるライブ配信を実施。世界中のゲームファンにゲーム産業の最新情報をリアルタイムで発信するとのことだ。
初日20日の基調講演の冒頭で登壇したCESA会長 早川秀樹氏は、TGS2018のテーマである「新たなステージ開幕」について、昨今の日本のゲーム業界で話題となることも多いeスポーツに触れ、日本人の突出したゲーム体験者率の高さや、観戦や配信といった動画サービスの普及で生まれたゲームの新しい楽しみ方を例にあげて、「現代のゲームは、誰しもが個人のペースで多様な楽しみ方ができる時代になった」と、現代のゲーム事情を表現すると、改めてeスポーツの普及に対して意欲をみせた。
TGS2018の会場では、そのeスポーツにフォーカスをあてた多数のイベントが予定されていて、特設ステージでは「e-SportsX(クロス)」を開催。日本にもプロゲーマーが多数存在する『ストリートファイターV アーケードエディション』といった対戦ゲームから、世界中でムーブメントを起こしているバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』などの公式戦やエキシビジョンマッチが行われる予定だ。セガブースやPUBGブースなどでもeスポーツ関連の対戦イベントが開かれるようだ。
もちろん、eスポーツ以外のブースも見どころは満載。
『キングダムハーツ3』や『デビルメイクライ5』など、リリース前の注目タイトルの試遊台を設けた大手ブースや、各地にアミューズメント施設が急速に増えているVR/ARコーナーには、ビジネスデイにも関わらずプレイ順を待つ長蛇の列ができていたり、国内外から多数の中小規模開発者が集ったインディーゲームコーナーにも、隠れた名作の発掘にきた来場者たちがゲーム談義を交わしている姿がみられた。
その他、TGS2018の公式VTuber(バーチャルユーチューバー)に就任した「ミライアカリ」をはじめ、2018年に台頭してきたVTuberたちも各ブースでパフォーマンスを繰り広げており、現代の日本ゲーム産業の最先端を十二分に体験できるイベントとなっている。
一般公開日は、ステージイベントや有志のコスプレイヤーたちで、ビジネスデイ以上に華やかになるのは間違いない。ゲーム産業の今が知りたい人は、会場または生配信でチェックしてみて欲しい。
イベント開催概要
名称:東京ゲームショウ2018(TOKYO GAME SHOW 2018)
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP社
特別協力:ドワンゴ
会期:
2018年9月20日(木)~21日(金)ビジネスデイ 10:00~17:00
2018年9月22日(土)~23日(日)一般公開日 10:00~17:00
※一般公開日は状況により9:30に開場する場合があります。
会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)展示ホール1~11/イベントホール/国際会議場
入場料:当日券1200円(税込)、前売券1000円(税込)、小学生以下は無料
※2018/9/27 記事の内容を一部修正しました。