【レビュー】『ベーモンキングダムΩ』懐かしのベーゴマ遊びをスマホでも! この「対戦ベーゴマRPG」は新しい!

『ベーモンキングダムΩ』は「ベーモン」と呼ばれるユニットを集め、クエストをクリアしたり、ほかのプレイヤーと競い合ったりする対戦ベーゴマRPGだ。「ベーゴマ」と聞いて「おっ、懐かしいな」となった筆者と同世代には説明不要かもしれないが、そろそろ「何それ?」、「本で見たことある」といった若い世代もそれなりに増えてきた頃合いかと思うので、まずは「ベーゴマとは何ぞや」というところから紹介していこう。

ベーモンキングダム

ベーモン王国
▲舞台は「ベーモン王国」。プレイヤーは「ベーファイター」となり、バトルトーナメント制覇を目指す。

 ベーゴマは日本の伝統的な玩具で、独楽(こま)の一種。鉄で作られた本体にひもを巻き付けて台の上に投げ飛ばし、上手く回転させてほかのベーゴマを弾き飛ばすか、長く回し続けるのを競うというのが基本的な遊びかただ。

 今では15年ほど前にタカラトミーが発売し、現代版ベーゴマとして人気を集めた「ベイブレード」のほうがピンとくる人も多いかもしれない。本作では、このベーゴマ遊びで体感できたような手に汗握るスリリングなバトルを簡単タップ操作で楽しむことができる。

◆攻守のタイミングを見極め、勝利を掴め!

 バトルでは、丸いステージ内で自分のベーモンと敵のベーモンがぶつかり合う。画面をどこでもいいのでタップすると「通常攻撃」、色が変わるまで長押ししてから離すと大ダメージを与えられる「チャージ攻撃」、2か所をタップすると敵の攻撃を防ぐ「ガード」になる。

 チャージ攻撃はガードに対して有効だが、チャージ中は通常攻撃に弱くなる。一方、ガードは通常攻撃を防げるので、上手くタイミングを合わせれば相手を行動不能に陥らせることができる。この3つの状態を使い分けつつ、相手の体力を減らしていく。

チャンスを見逃さない
▲相手がどんな状態でいるか把握し、たたみ掛けるチャンスを見逃さないようにしよう。

 さらにステージにはランダムで必殺のスキルを使えるオーブ、体力を回復できるハートが出現するので、ベーモンをフリック操作で動かして素早く回収するとバトルを優位に運べる。こうしたテクニックに加えてベーモンの持つ属性も大きく影響するので、どのユニットをどういった順番で投入するのか考えるのも勝利を掴むポイントだ。

レーザービーム
▲スキルを発動して一発逆転! ミサイルを発射するものやレーザービームを撃つものなど、スキルの効果範囲や威力はそれぞれ異なる。

 特に燃えるのはベーゴマでお馴染みだったステージから相手を弾き飛ばす「リングアウト」の要素。基本的にステージ内は壁に囲まれているが、時々壁の一部が欠けている。ここに相手を追いやり、隙間からたたき出せれば残りの体力に関わらず落としたほうの勝利となる。一発逆転にもつながりやすく、緊張感あるバトルとなっている。

チャージ攻撃
▲壁のない部分へ相手を追い込み、チャージ攻撃などで一気に攻め込んで弾き出せ!
弾き出し
▲弾き出しで勝利した時の快感は格別。危険も伴うが、果敢に攻めていこう。

◆友達と、ほかのユーザーと一緒にワイワイ楽しもう

 クエストを進めると、ほかのプレイヤーが育てたベーモンと競い合う「コロシアム」に挑戦できるようになる。ここでは5戦中、先に3本先取したほうが勝利となる仕組みで、クエストよりも歯ごたえのあるバトルを楽しめる。ランキングや月に一度のトーナメントなど燃える要素も多数。特にトーナメントは予選を勝ち抜いて本戦に出場し、勝利すると豪華な褒賞が手に入るのも大きな魅力だ。

コロシアム
▲コロシアムは階級で分かれている。勝利を重ねてポイントを貯め、上のランクを目指していこう。

 さて、実際のベーゴマ遊びといえば友達同士で集まって楽しむもの。手軽にプレイできるのが魅力とはいえ、ひとりで遊ぶのはやはり少し味気ない……と思うユーザーもご安心あれ。本作には、端末の画面を半分ずつ使って目の前の友人と一緒に遊べる対戦機能を搭載している。

 さらには、昨年末の大型アップデートで、最大10人でギルドを編成し、ライバルと闘う「GvG(Guild vs. Guild」機能も追加。ギルドメンバー同士でチャットで戦略を練りながら、闘うことも可能となった。それと同時に、Apple Watch用『ベーモンキングダムΩ』の配信も始まり、簡単な操作でiOS用『ベーモンキングダムΩ』をプレイできるようにもなった。

ユニット
▲ふたつに分かれた画面でお互いの陣地内をタップ。ユニットは自動で用意されるので、ゲームを始めたばかりでも問題なく遊べる。

 ベーゴマの要素をうまくスマートフォンRPGに落とし込んだ印象の『ベーモンキングダムΩ』。ベーゴマを遊んだ世代はもちろん、未体験の世代もベーゴマの魅力に触れられる本作をぜひ1度遊んでみてほしい。

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