実際にプレイしてみれば、その勢いにも納得。軽快な操作性のアクション、魅力あふれるキャラクター、そして誰もが内に秘めた少年少女の魂をくすぐるストーリー。さらには、スタミナ不要で好きなだけ遊べるゲームシステム、高クオリティながら重さを感じさせないユーザーインターフェイスなど、ずっと遊び続けるのにぴったりな要素が満載だ。
◆あなたの奥に眠る少年少女を呼び覚ます、秀逸なストーリー!
『グリムノーツ』の舞台となるのは、霧の中に浮かぶ不思議な世界「想区」。想区の住人は、それぞれの役割を記された「運命の書」を持って生まれる。そしてその記述通りに、同じ童話のストーリーを繰り返し繰り返し演じ続けるのだ。
『シンデレラ』の幼馴染として生まれた主人公は、彼女へのほのかな想いを伝えられずにいた。シンデレラは王子様と結ばれるのが運命なのだ。しかし彼女が城に招かれた直後、暴走した創造主「カオステラー」によって物語が歪められてしまう。幼馴染を救うため、主人公は化物の巣窟となった城を目指す。
▲自分は王子様じゃないかもしれない。それでも彼は戦いにおもむく。大切なひとを守るために……「がんばれ男の子!」と、つい応援したくなる。こういうの筆者の大好物です。
主人公たちは、運命が何も記されていない「空白の書」を持って生まれた少年少女だ。彼らは空白であるがゆえに、さまざまな童話のヒーローたちと「コネクト」する力を持つ。『アラジン』や『桃太郎』などのヒーローに変身し、カオステラーと戦うのだ。
▲主人公は何も役割も与えられなかったモブ……。しかし空白だからこそ、彼らはヒーローを己に宿すことができる!
▲仲間たちのキャラもいい。こちらはヒロインのレイナ。高貴な生まれを感じさせるしっかり者。しかし、方向音痴、運動音痴など、ほっとけない一面も。
▲みんなの頼れる兄貴タオ。頭の軽い兄ちゃんだが、やるときはやる! 並みいる美少女押し退けて、彼が筆者のイチオシ。
▲クールな不思議妹のシェイン。怖い毒舌をさらりと吐いたり、無類の武器マニアだったりと、予測のつかない言動が持ち味。
◆軽快なアクション! 遊びやすさに大満足!
各ステージでは、襲い来る化物「ヴィラン」と戦う。フリックでステップ、タップで攻撃などの基本システムは軽快で、単に敵をばったばったと薙ぎ倒すだけでも楽しい。また、高クオリティのグラフィックであるにもかかわらずロード時間は短い。スタミナ不要で遊べることも含めて、遊びやすさが細部まで追求されている。
▲敵味方入り乱れての大乱戦! 突っ込んで大暴れするもよし、後ろから魔法や弓で狙い撃ちするもよし。
▲鎧を着た強敵は防御が固い。背後からの攻撃が有効だ。逆に、こちらが背後に攻撃を受けると大ピンチになる! 味方との連携が勝利のカギ。
あらゆる要素が名作の到来を予感させる。スマートフォン向けゲームに期待されるすべての魅力を兼ね備えた作品だ。「これから新たにプレイするなら『グリムノーツ』!」と、自信をもってオススメできる。ぜひあなたも、この素晴らしい物語の世界に飛び込んでみてほしい。