ガンホー、『パズドラ』の売上減少で営業益40%減の172億円 平成30年12月期 第3四半期決算

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『妖怪ウォッチ ワールド』はユーザー数が拡大中。来期は海外でGRAVITYが展開する『Ragnarok M: Eternal Love』のヒット拡大に期待。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(以下、ガンホー)は、平成30年12月期第3四半期決算を10月31日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高617億6300万円(前年同期比11.8%減)、営業利益172億6500万円(同38.7%減)、経常利益174億2300万円(同38.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益106億100万円(同40.9%減)だった。

決算 売り上げ推移

経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間において、ガンホーグループの売上高は、主に主力ゲームの『パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラ)』の売上高が減少したことから、対前年度比で減収となった。

既存ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大、「新規価値の創造」に向けたグローバル配信前提のゲーム開発やパートナー・パブリッシング事業に注力してきた。

『パズドラ』については、引き続き長期的に楽しんでもらうことを主眼に、新ダンジョンの追加やゲーム内容の改善、イベントの開催、他社有名キャラクターとのコラボなどを継続的に実施。9月22日には「東京ゲームショウ2018」で『パズドラ』のプロゲーマーの頂点を決めるeスポーツイベント「パズドラチャンピオンシップ」を開催した。ゲーム内外における、積極的なイベントの実施により、『パズドラ』の業績は安定に推移した。

チャンピオンシップ 安定化

スマートフォン向け妖怪探索位置ゲーム『妖怪ウォッチ ワールド』については、継続的なテレビCMの実施や、位置情報を活用した異業種とのコラボを行なったことで、ユーザー数が拡大し、9月には200万ダウンロードを突破した。

妖怪ウォッチワールド

新規事業については、ガンホーと吉本興業株式会社、株式会社サイバーエージェントが出資する合弁会社mspo株式会社が、モバイルゲーム向け新サービス「mspo」を9月28日から提供開始。「mspo」は、既存のゲームアプリ上に自動でトーナメントを生成し、ユーザーのマッチングからポイントの付与、ギフト券への交換まで全てをワンストップで提供するサービスだ。

mspo モデル

連結子会社のGRAVITY Co.,Ltd.は、韓国や台湾をはじめとする一部のアジア地域で展開しているスマートフォン向けゲーム『Ragnarok M: Eternal Love』のサービス地域を拡大するため、タイやフィリピンなどの東南アジアにて9月19日から事前登録をスタート。サービスは、10月31日から開始する予定とのこと。

ラグナロクM

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は617億6300万円(前年同期比11.8%減)、営業利益172億6500万円(同38.7%減)、経常利益174億2300万円(同38.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益106億100万円(同40.9%減)だった。

通期の連結業績予想については、適正かつ合理的な数値の算出が困難なため、開示しないと発表した。

関連サイト

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社公式サイト
平成30年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年12月期 第3四半期決算説明会資料

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