マーベラス、コンシューマゲームやアミューズメント機器の好調で営業利益は27億円 2019年3月期第2四半期決算

一部新規ゲームタイトルを他社に運営移管し、開発費を一括償却。舞台やステージなどの公演、パッケージ商品や映像配信などの二次利用が好調。

株式会社マーベラス(以下、マーベラス)は、2019年3月期第2四半期決算を10月31日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は133億1400万円(前年同期比20.9%増)、営業利益は27億6700万円(同56.8%増)、経常利益は28億7000万円(同60.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億4100万円(同57%増)だった。

決算 ハイライト

経営成績に関する説明

マーベラスグループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において、さまざまなデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディングやアライアンス、グローバル戦略を積極的に推進。話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んできた。

セグメント概況

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高133億1400万円(前年同期比20.9%増)、営業利益27億6700万円(同56.8%増)、経常利益28億7000万円(同60.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益19億4100万円(同57%増)だった。

セグメント毎の業績は以下。

オンライン事業
『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする主力長期運営タイトルの売上低迷が継続。前期にリリースしたタイトルの中では『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が好調に推移した。

しかし、他の新作タイトルは十分な収益貢献ができず、一部タイトルは他社に運営を移管し、マーベラスにおける開発費を一括償却。また、アジア地域を中心とした海外展開を積極的に進めてきた。

上記の結果、売上高は44億7800万円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益3億6400万円(同17.3%減)だった。

オンライン事業

コンシューマ事業
自社販売部門は、国内でシリーズ最新作の『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク(PS Vita・PS4))』を2018年6月7日に発売。完全新作として『リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-(Nintendo Switch・PS4)』を同年8月に発売した。2017年国内で発売しヒットした『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』の海外版を同年9月に北米・欧州での配信を開始。加えて、ソフトウェア資産等の売却に伴う一時的な収益が発生した。

アミューズメント部門は、好評稼動中の『ポケモンガオーレ』が稼動開始から3年が経過したが、2018年夏は過去最高水準の好調な業績推移だった。また、『ポケモントレッタ』の海外展開や、前期に新発売した「TRYPOD」の国内外での販売も順調に推移した。

上記の結果、売上高は57億1600万円(前年同期比63.4%増)、セグメント利益は20億3600万円(同116.7%増)だった。

コンシューマー事業

音楽映像事業
音楽映像制作部門は、TVアニメ『HUGっと!プリキュア』等のパッケージ商品化や、主幹事を務めたTVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』を2018年4月から、『千銃士』を同年7月から放送を開始し、それぞれのパッケージ商品化を行なった。アニメ制作費などが先行したが、映像配信を中心としたライブラリ作品の二次利用収入が拡大した。

ステージ制作部門では、「舞台『刀剣乱舞』」「ミュージカル『テニスの王子様』」『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』など、各シリーズの最新公演を行ない、新たに「舞台『戦刻ナイトブラッド』」を公演。それぞれの舞台は好調に推移した(一部タイトルの計上は第3四半期)。また、各シリーズのパッケージ商品や映像配信などの二次利用も好調だった。

上記の結果、売上高は31億2500万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益は10億4200万円(同1.2%増)だった。

映像音楽事業

業績予想は以下の通り。

業績予想

関連サイト

株式会社マーベラス公式サイト
株式会社マーベラス企業サイト
2019年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期 第2四半期 決算説明会資料