モブキャストHD、売上増も経費増加で営業損失3億円 平成30年12月期第3四半期決算

モブキャスト

主力のゲーム事業では『キングダム乱-天下統一への道-』や『モバサカCHAMPIONS MANAGER』の運営を強化。赤字縮小も黒字転換はならず。

株式会社モブキャストホールディングス(以下、モブキャストHD)は、平成30年12月期第3四半期決算を、11月8日に発表。当期の連結経営成績については、売上高は54億3578万円(前年同期比134.3%増)、営業損失は3億1167万円、経常損失は3億7839万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億9753万円だった。

モブキャスト決算

連結経営成績に関する説明

モブキャストHDは、平成30年4月1日を効力発生日とし、純粋持株会社体制へと移行し、商号を株式会社モブキャストからモブキャストHDに変更した。

また、会社体制の移行にあたり、モブキャストの主力事業であったゲーム事業を、新会社の株式会社モブキャストゲームスへ移管し、4月から営業している。

平成30年2月に取得した株式会社トムスについては、これまで築いてきたトムスブランドを活かし海外やネット販売などの販路を強化、商品アイテムの増加などの施策を行なっている。

3月に取得した株式会社ソーシャルキャピタル総合研究所(現:ソーシャルキャピタル株式会社)については、株式取得後の新たな経営体制への移行がほぼ完了。将来の事業計画をもとに、モブキャストグループに対する重要性が増すと考えられることから、当第3四半期連結累計期間より連結対象となっている。

以上の結果、売上高は54億3578万円(前年同期比134.3%増)、営業損失は3億1167万円(前年同四半期は営業損失9億6747万円)、経常損失は3億7839万円(前年同四半期は経常損失9億8027万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億9753万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失は9億5930万円)だった。

モバイルゲーム事業
国内外の有力デベロッパーとの共同開発プロジェクトの推進、それに伴う新規タイトルの共同開発、自社開発タイトルの開発と運営を強化。

海外パートナーとの共同開発プロジェクトについては、中国Capstone社との2作目のサッカーゲームタイトル『モバサカULTIMATE FOOTBALL CLUB』を8月29日に日本で配信し、中国においては中国大手パブリッシャーのテンセントのプラットフォームで9月12日より配信を開始した。

また、韓国ネプチューン社との共同開発タイトル『ナナカゲ~七つの王国と月影の傭兵団~』を開発、『劇的采配!プロ野球リバーサル』の国内配信向け開発、『幽☆遊☆白書』の国内版、中韓及び東南アジア版はそれぞれ開発している。

既存タイトルの運営強化については、平成30年2月に配信を開始した『キングダム乱-天下統一への道-』で、大人数プレイ(同盟討伐戦(仮))の搭載に向けて準備を進めており、『モバサカCHAMPIONS MANAGER』についても新イベントの追加などのゲーム活性化に努めている。

一方で、広告宣伝費や売上増加に伴うロイヤリティが増加した。

上記の結果、売上高は43億6550万円、営業損失は1億7491万円だった。

モータースポーツ事業
年間スポンサー契約獲得による広告売上の増加と、レース参戦による自動車用品関連に係る最新技術の維持ため、国内の主要な自動車レースに参戦。今年度のSuper GTでは好調な成績を維持している。

自動車レースでの上位入賞によるトムスのプレゼンス維持向上により、トムスブランドの自動車パーツの品質をアピールし、自動車用品の売上増加を目指すとともに、海外販売やネット販売などのよる販路拡大と商品アイテムの増加による売上増加施策を行なっている。

上記の結果、売上高は10億5300万円、営業利益は1億1948万円だった。

関連サイト

株式会社モブキャストホールディングス公式サイト
平成30年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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