ネクソン、中国事業や既存ゲームの好調により営業利益944億円 平成30年12月期第3四半期決算

『メイプルストーリーM』などの海外配信などで経費増加も、中国事業の販売好調で売上収益が前年同期比で増加。

株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、平成30年12月期第3四半期決算を11月8日に発表した。当期の連結経営成績については、売上収益は2076億4000万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は944億5300万円(同19.9%増)、税引前四半期利益は1115億8700万円(同55.9%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1011億6800万円(同71.6%増)となった。

決算 ハイライト

経営成績に関する説明

ネクソングループは、PCオンライン事業やモバイル事業を展開し、ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に務め、既存ゲームタイトルのアップデートを推進してきた。

当第3四半期連結会計期間については、中国事業が引き続き好調だったことで、売上収益が堅調に推移した。

中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記(Dungeon&Fighter)』にて夏季アップデートと、国慶節アップデートを実施。主に9月17日に実施した国慶節アップデートにあわせたパッケージ販売の初動が好調だったことから、売上収益は前年同期比で増加した。

韓国においては、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー(MapleStory)』の夏季アップデートやモバイルゲーム『メイプルストーリーM(MapleStoryM)』が好調に推移。前第4四半期連結会計期間にリリースした『OVERHIT』と、第2四半期連結会計期間に配信した『KAISER』が収益に寄与した。

一方で、前第3四半期連結会計期間に配信した『ダークアベンジャー3(Dark Avenger 3)』や『AxE』の減速、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』『EA SPORTS FIFA ONLINE 4M』のサービス移行の影響による売上収益の減少で、売上収益は前年同期比で僅かに減少した。

中国韓国

北米、その他の地域については、ピクセルベリー・スタジオズから配信中の『Choices:Stories You Play(以下、Choices)』の寄与に加えて、『メイプルストーリーM』や、『DarknessRises』により、売上収益が前年同期比で2倍超成長した。

日本その他

費用については、『EA SPORTS FIFA Online 3』の売上収益の減少に比例してロイヤリティ費用が減少。一方で、モバイルゲームのラインナップ増加に伴うクラウドサービス費用増により、売上原価は前年同期比で横ばいとなった。

販売費や一般管理費は、主に人員増やストック・オプション費用の増加による人件費の増加や、『メイプルストーリーM』や『Darkness Rises』のグローバルサービスなどの新規タイトルのローンチ、北米における『Choices』の広告宣伝費の増加などにより、前年同期比で増加した。

その他の費用については、第2四半期連結会計期間において連結子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションがナット・ゲームズ・カンパニー・リミテッド株式を取得した際に認識したのれん及び無形資産について、当初想定していた収益性が見込めなくなり、減損損失を計上したことで、前年同期比で増加した。

外貨建ての現金預金や売掛金等については、為替差損が発生した結果、前年同期比で金融費用は増加した。

上記の結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は2076億4000万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は944億5300万円(同19.9%増)、税引前四半期利益は1115億8700万円(同55.9%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1011億6800万円(同71.6%増)となった。

業績予想については、以下。

見通し

関連サイト

株式会社ネクソン公式サイト
平成30年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
決算説明資料 2018年第3四半期