カヤック、新規タイトルの開発遅延で営業損失3億円 平成30年12月期第3四半期決算

カヤック

業務提携やVR案件の受注で事業領域を拡大。eスポーツ関連企業ウェルプレイドの子会社化などゲーム周辺領域を拡充。

株式会社カヤック(以下、カヤック)は、平成30年12月期第3四半期決算を11月13日に発表。当期の連結経営成績については、売上高は42億5100万円(前年同期比2.3%減)、営業損失は2億9600万円、経常損失は2億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億2100万円だった。

決算

経営成績に関する説明

このような事業環境のなかで、カヤックは良質なデジタルコンテンツを多くのユーザーに提供し続けている。なかでも、受託サービスのクライアントワーク、自社サービスのソーシャルゲームおよび「Lobi」の3つは主要サービスとして位置づけ、相互にシナジーをはかりながら事業を進めてきた。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は42億5112万円(前年同四半期2.3%減)、営業損失は2億9653万円(前年同四半期は営業利益5億8681万円)、経常損失は2億4341万円(前年同四半期は経常利益6億3785万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億2133万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益4億1320万円)となった。

サービス毎の概況は以下の通り。

クライアントワーク
新しい技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先のユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティング及びブランディングに資する広告を提供。

スマートフォンの普及や新技術の出現により、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加している。その中で、積極的に業務提携を進めるとともに、VRを利用した案件などの取り組みを行なうことで、事業領域の拡大をはかっている。

上記の結果、売上高は12億7820万円(前年同期比4.4%増)になった。

ソーシャルゲーム
『共闘スポーツRPG』を軸にしたタイトルを展開。「ぼくらの甲子園!」シリーズの最新作『ぼくらの甲子園!ポケット』が堅調に推移している。その中で、組織を拡充するとともに新規開発ラインに積極的に投資することで、事業規模の拡大をはかっている。

また、2017年12月に『モダンコンバット Versus』をリリースし、パブリッシングにも挑戦した。

一方で、新規タイトル立ち上がりについては、遅延している。

上記の結果、売上高は17億4549万円(前年同期比21.4%減)となった。

Lobi
スマートフォンゲームに特化したコミュニティサービス『Lobi』を運営。コミュニティが求めている機能の拡充に努めながら、『Lobi』と連携するタイトル数を積極的に増加し、ユーザー数拡大をはかっている。

ユーザーやコミュニティに焦点を当てた収益構造への転換をはかっており、ゲーム大会の開催を簡単にするトーナメント機能「Lobi Tournament」をリリースした。

上記の結果、売上高は3億3092万円(前年同期比6.4%減)となった。

その他サービス
「プラコレWedding」などの新規サービスは順調に成長中。

また、2017年6月にeスポーツ事業を営んでいるウェルプレイド株式会社の子会社化により、ゲームの周辺領域のさらなる拡充をはかった。

上記の結果、売上高は8億9650万円(前年同期比62.6%増)となった。

関連サイト

株式会社カヤック公式サイト
平成30年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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