SDエンターテイメント、北海道胆振東部地震の影響で伸び悩み営業利益700万円 平成31年3月期第2四半期決算

SDエンターテイメント

8月までは順調に推移したが、地震による停電や自粛ムードで売上減少。エンタメ事業の全権利を承継する新企業を設立し、他社に売却。

SDエンターテイメント(以下、SDエンターテイメント)株式会社は、平成31年3月期第2四半期決算を11月13日に発表。当期の連結経営成績については、売上高は10億2500万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は700万円、経常損失は6300万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億1000万円だった。

決算

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間は、前期から行なってきた不採算店舗の閉店や業態転換をはじめとする運営方法見直しなどの構造改革などにより、エンターテイメント事業とウェルネス事業ともに8月までは順調に推移。

しかし、9月6日に発生した北海道胆振東部地震に伴う北海道全域での停電により、2日間から14日間の休業を余儀なくされた。また、電力復帰後も節電要請による時間短縮営業や自粛ムードの高まりにより、当初の想定を上回って売上にマイナス影響が出た。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は40億2500万円(前年同四半期比3.5%増)、売上総利益は32億6300万円(同4.9%増)、営業利益は700万円(前年同四半期は営業損失7600万円)、経常損失は6300万円(前年同四半期は同1億5300万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億1000万円(前年同四半期は同1億4500万円)だった。

セグメント毎の業績は以下。

エンターテイメント事業
8月に関しては、映画のヒット作に加え、前期の新型クレーンゲーム機集中導入などの投資効果により比較的順調に推移していたが、北海道胆振東部地震による停電や、建物設備などの損壊などによる休業が大きな打撃となった。

GAME部門は、オンライン・クレーンゲームにおいて、既存ブランドである「ぽちくれ」が順調に売上を拡大し、9月26日には新ブランドの「とれたね」を開設した。

ボウリング部門は、GAME部門同様、地震による休業と節電による営業時間短縮などの影響が大きく、自粛ムードに伴い、現在注力中の飲食パックなどが、団体予約のキャンセルが相次いだ。

シネマ部門は、8月より「劇場版コードブルー」「カメラを止めるな!」などのヒット作を上映し、大きく伸張。それにより、地震による休業期間の機会ロスがあったものの、自粛ムードによる休業後のマイナス影響は比較的小さかった。

カフェなどの部門については、地震の影響を受けた店舗が1店舗と他部門より影響が少なかったが、不採算店舗の閉店などにより、売上高は減少した。

上記の結果、売上高は23億1100万円だった。

ウェルネス事業
フィットネス部門は、過去実績を分析し、販売促進と広告宣伝をより効果的に実施したことで、広告宣伝費などを削減しつつ、微増ではあるものの在籍数を伸ばすことに成功した。しかし、不採算のランナー向けの小型実験店舗を、第2半期以降の営業利益改善のために閉店させた。

保育や介護などについては、第1四半期に7施設保育園を集中開園したことで、開業負担が大きかったものの、第2四半期以降順調に寄与する形で売上高が大きく増加した。

上記の結果、売上高は15億3400万円となった。

その他
通信テレマーケティング事業が伸び悩んだことで、売上高は1億7900万円となった。

また、エンターテイメント事業の主要であるGAME・ボウリング・シネマ事業を会社分割による新設会社「株式会社スガイディノス(以下、スガイディノス)」に継承。スガイディノスの全株式を、北海道でのエンターテイメント事業を積極的に推進する、北海道SOキャピタル株式会社に売却することも発表。

これにより、SDエンターテイメントは分散していた経営資産を、市場規模が成長拡大しているウェルネス事業に戦略的投資に集中し、親会社のRIZAPグループとの連携を強化する。

新会社

関連サイト

株式会社SDエンターテイメント公式サイト
平成31年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
会社分割(簡易新設分割)及び新設会社の株式譲渡に関する基本合意のお知らせ

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