アルファポリス、映像化作品や投稿作品の書籍が好調で営業益3倍の6億円 平成31年3月期第2四半期決算

今期発刊した200タイトルの書籍のうち、ラノベ関連が特に伸長。映像化された「ゲート」や「居酒屋ぼったくり」のマンガや文庫も好調。

株式会社アルファポリス(以下、アルファポリス)は、平成31年3月期第2四半期決算を11月9日に発表した。当期の累計経営成績については、売上高は22億4900万円(前年同期比21.9%増)、営業利益は6億900万円(同196.4%増)、経常利益は6億900万円(同196.2%増)、四半期純利益は3億9000万円(同197.2%増)だった。

決算 ハイライト 売上 出版

経営成績に関する説明

アルファポリスは、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的に、インターネット上で話題となっている小説やマンガなどのコンテンツを書籍化する事業を行なっている。

ライトノベルについては、当第2四半期累計期間の刊行点数は107点(前年同期比7点減)だった。一方で、当第2四半期累計期間に刊行したシリーズ累計455万部を誇る主力タイトル『ゲートSEASON2』や、人気シリーズ「とあるおっさんのVRMMO活動記」などの売行きは堅調に推移した。また、自社投稿サイトから誕生した新シリーズが好調で、「気まぐれ女神に本気でキャラメイクされました」「巻き込まれ召喚!? そして私は『神』でした??」などを増刷し、順調に発行部数を伸ばしている。電子書籍販売についても、親和性の高い女性向け恋愛小説を中心好調に推移した。

マンガについては、35点(前年同期比10点増)を刊行し、「ゲート」の続巻の売行きが堅調だった。さらに、当第2四半期会計期間に刊行した「異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?」「じい様が行く」などの新コミカライズタイトルが好調だった。

文庫は81点(前年同期比19点増)を刊行し、当第2四半期累計期間は、TVドラマ化された「居酒屋ぼったくり」の売行きが好調で、同タイトルが売上を牽引した。また、新ジャンル拡大の一環として注力している「キャラ文芸」に関して、「第1回キャラ文芸大賞」の受賞作『神様の棲む猫じゃらし屋敷』『あやかし蔵の管理人』他、合計5作品の書籍化し、その内4作品を増刷するなど、大きな成果があがった。

その他については、当第2四半期累計期間は15点(前年同期比4点増)を刊行し、シリーズ発行部数累計83万部突破の『居酒屋ぼったくり』の最新刊10巻や、同タイトルが売上を牽引した。

以上の結果、当第2四半期累計期間は、売上高22億4940万円(前年同期比21.9%増)、営業利益6億920万円(同196.4%増)、経常利益は6億955万円(同196.2%増)、四半期純利益は3億9011万円(同197.2%増)だった。これにより、当第2四半期会計期間においては、営業利益と経常利益は3億円を超え、四半期ベースで過去最高額となった。

関連サイト

株式会社アルファポリス公式サイト
平成31年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
平成31年3月期_第2四半期決算説明資料