中国のアニメ制作会社が海外進出を視野に入れた大規模な資金調達を実施。
中国のアニメ制作会社である絵梦(エモン)アニメーション(以下、絵梦中国本社)は、中国企業の壱動漫を筆頭に、三千資本、ビリビリ(Bilibili.inc)から、あわせて1億元超(16億円超)の資金調達を実施したことを発表した。
絵梦中国本社は、中国アニメ制作会社のリーディングカンパニーとして2013年に設立され、良質なアニメを制作するスタジオ「HAOLINERS(ハオライナーズ)」としてブランド化もされている企業だ。
これまで、テンセントの総合ネットコンテンツをはじめ、ビリビリ動画や、U17.com(ウェブ漫画サイト)、晋江文学城(ウェブ小説サイト)、西山居(ネットゲーム)など、中国国内の有名コンテンツ企業と数々の合作も行なっている。
また、2018年5月に絵梦中国本社とビリビリの合弁会社「BeDream(中国名:哆啦哔梦(上海)文化传播有限公司)」を設立し、2018年8月には日中合弁作品「詩季織々」を日本と中国で同時上映も行なった。
今回の資金調達は、絵梦中国本社が制作するアニメコンテンツの品質向上と、人材確保が主な目的。今後は、海外部門の基盤を固め、多彩な企画や異業種との提携を通じて、アニメ産業の「モデル革新」の実現を目指すと発表した。
絵梦日本支社の責任者である唐云康(タン ユンカン)氏は資金調達について、「今回の資金調達は、当社のアニメコンテンツの質を高め、より多くの優秀な人材を獲得することを目的としています。オリジナル性の拡大や海外進出等、当社の、特に海外支社の持続的な発展を目指します。」とコメントしている。