ネオス、プリペイド決済や音声通訳機の好調で営業利益3億円 平成31年2月期第3四半期決算

ネオス

音声通訳機「POCKETALK W」の受注好調で生産工場がフル稼働。キッズ領域のノウハウをいかしたIoTキッズカートも好評。

ネオス株式会社(以下、ネオス)は、平成31年2月期第3四半期決算を1月11日に発表した。当期連結経営成績について、売上高58億8822万円(前年同期比61%増)、営業利益は3億5630万円(前年同期は営業損失8268万円)、経常利益は3億3676万円(前年同期は経常損失1億2315万円)、純利益は3億4624万円(前年同期は純損失1億2445万円)だった。

ネオス決算

経営成績に関する説明

ネオスグループでは、3月末に連結子会社化した株式会社ジェネシスホールディングスのデバイス事業が急拡大。JapanTaxi株式会社が9月から全国展開を開始した「決済機付き車載サイネージタブレット」やソースネクスト株式会社が9月に販売を開始した音声通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」など、新デバイスの受注が好調に推移し、中国 深圳の工場はフル稼働の状態にある。

また、キッズ領域でのノウハウを活かして開発したIoTキッズカートも商用化となり、第1弾として「ドン・キホーテ」での採用が決定し、新店舗で導入がスタートした。

一方、ソリューション事業では、さまざまな業種での旺盛なネットサービス化の流れが継続しており、引き続き堅調に推移した。今期においては、主力のメディカルや通信キャリア向けサービス構築支援事業の継続強化に加えて、FinTech関連ソリューションやAIを活用したチャットボットサービスの拡大に取り組んでいる。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間おいては、売上高58億8822万円(前年同期比61%増)、営業利益は3億5630万円(前年同期は営業損失8268万円)、経常利益は3億3676万円(前年同期は経常損失1億2315万円)、純利益は3億4624万円(前年同期は純損失1億2445万円)となった。

セグメント毎の業績は以下の通り。

ソリューション事業
さまざまな業種におけるネットサービス化の旺盛な需要が継続しており、グループの主力であるメディカル領域や通信キャリア向けのサービス構築支援事業が堅調に推移した。さらに、これらの事業に加えて、FinTech関連ソリューションとAIを活用したチャットボット事業への取り組みを強化。

FinTechでは、スマートフォンでのプリペイド決済を実現する“ValueWallet”事業に取り組み、今期は「上島珈琲店」で利用開始になった。また、チャットボット事業においては、FAQのチャットボット化に注力するとともに、販売面での強化をねらい丸紅情報システムズ株式会社と代理店契約を締結し、さらなる顧客開拓に取り組んでいる。

上記の結果、売上高は31億5670万円だった。

コンテンツ事業
キッズビジネスの拡大を行なっており、主力の『クレヨンしんちゃんお手伝い大作戦』が依然として好調を維持している。今期はさらにスマートフォンアプリ『きかんしゃトーマスせんろをつくろう』を開発、配信した。また、キッズビジネスのノウハウを活かし従前から開発に取り組んできたIoTキッズカートについては、「ドン・キホーテ」での採用が決定し、11月22日にオープンした「MEGA ドン・キホーテ港山下総本店」で導入された。

上記の結果、売上高は6億459万円だった。

デバイス事業
新デバイスの生産が急拡大している。「車載ICT」領域では、日本最大のタクシー配車アプリを展開するJapanTaxi株式会社が、9月から全国展開した「決済機付き車載サイネージタブレット」を共同開発するとともに生産を受託した。

「各種IoT」領域では、ソースネクスト株式会社の音声通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」の生産を受託した。9月の発売以来、爆発的な売れ行きをみせ、中国 深圳工場では、生産体制の強化をはかりながらフル操業で対応している。

上記の結果、売上高は21億2692万円だった。

関連サイト

ネオス株式会社公式サイト
平成31年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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