イーブックイニシアティブジャパン、ヤフーとの事業連携を推進し営業利益6億円 2019年3月期第3四半期決算

イーブックジャパン

「Yahoo!ブックストア」を電子書籍サービス「ebookjapan」に統合。出版社と連携したキャンペーンによる好調で業績修正を上方修正。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブックイニシアティブジャパン)は、2019年3月期第3四半期決算を1月25日に発表。当期の累計経営成績については、売上高1103億3100万円、営業利益は6億5000万円、経常利益6億4800万円、四半期利益は2億3800万円だった。

イーブックジャパン決算

経営成績に関する説明

2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を積極的に推進。2018年7月には、ヤフーとヤフーとイーブックイニシアティブジャパンが協力して運営を行なうコミックアプリのiOS版を配信し、10月には同アプリのAndroid版を配信。それとともに、電子書籍販売サイト「eBookJapan」の全面リニューアルを実施した。

今後は、ヤフーグループにおける電子書籍サービスの重複解消を目的に、「Yahoo!ブックストア」はイーブックイニシアティブジャパンとヤフーが運営する電子書籍サービス「ebookjapan」に統合され、2019年春以降にサービスを終了する予定だ。

その他にも、当期間も継続して、電子書籍事業やクロスメディア事業において、積極的なプロモーションを展開。新規会員獲得のための広告宣伝、既存会員向けの販促活動等を推進してきた。

以上の結果、売上高102億3119万円、営業利益6億5093万円、経常利益6億4844万円、四半期純利益は2億3837万円だった。

セグメント毎の業績は以下の通り。

電子書籍事業
電子書籍配信
当第3四半期累計期間は、2018年10月に新コミックアプリをリリースし、電子書籍販売サイトの全面リニューアルが完了。ヤフーとイーブックイニシアティブジャパンが運営する新電子書籍サービス「ebookjapan」も全面的にスタートした。

12月には「Yahoo!ブックストア」と「ebookjapan」のサービス統合(2019年春以降を予定)を発表し、優れた顧客基盤およびマーケティングノウハウを有するヤフーと協力して運営することで、より一層ユーザーに支持される電子書籍サービスを展開する環境を整備した。

また、著名作品を期間限定で読み放題とする企画や、出版社と連携したポイントキャンペーン、eBook図書券を利用した各種キャンペーンなどを行なった。

上記の結果、売上高は52億9006万円だった。

電子書籍提供
2017年より開始した「Yahoo!ブックストア」の店舗運営業務受託が引き続き順調に拡大。会員基盤を多く有するパートナーへの電子書籍の提供やキャンペーンを積極的に展開した。

上記の結果、売上高は17億7309万円だった。

クロスメディア事業
運営するオンライン書店(紙書籍・DVDを販売)が「Yahoo!ショッピング(本、雑誌、コミック部門)」にて2018年11月度の月間ベストストアを獲得するなど、引き続きヤフーグループの諸サービスとの連携を積極的に推進した。

上記の結果、売上高は31億6802万円だった。

業績修正については、上方修正を発表。

売上高については、電子書籍事業で出版社と連携したポイントアップキャンペーンなどによる電子書籍配信の伸びが好調に推移していることで、前回予想を上回る見込みとなった。

営業利益や経常利益、当期純利益については、新コミックアプリの導入や電子書籍販売サイトの全面リニューアルに伴い、ユーザー獲得のための広告宣伝費が増加。一方で、売上総利益率の高い電子書籍事業の売上高が好調に推移していることや、広告宣伝投下の効率化等により前回予想を上回る見通しだ。

修正後については、以下の通り。

イーブックジャパン決算修正

関連サイト

株式会社イーブックイニシアティブジャパン公式サイト
2019年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
通期個別業績予想に関するお知らせ

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