着信メロディサービスの低迷も位置情報連動型ゲームの好調で、売上高と営業利益が過去最高を更新。
株式会社モバイルファクトリー(以下、モバイルファクトリー)は、2018年12月期決算を1月25日(金)に発表した。当期の連結業績は、売上高は29億7800万円(前年同期比22.2%増)、営業利益は8億4900万円(同15.4%増)、経常利益は8億4800万円(同17.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億8500万円(同14.4%増)だった。
経営成績に関する説明
モバイルファクトリーは、ソーシャルアプリサービスの位置情報連動型ゲームの拡大に注力するとともに、ブロックチェーン関連サービスの開発や、コンプライアンス充足に向けての関係各所との協議を進行。生産性向上やプロモーションの強化、効率化などに取り組んだ。
ソーシャルアプリサービスの位置情報連動型ゲーム
『ステーションメモリーズ!』にて、他社IPとのコラボイベントを実施。6月には4周年を迎え、さまざまな施策を盛り込んだキャンペーンを行なっており、8月からは期間限定で「ステーションメモリーズ! 4th Birthday Cafe」をオープンした。また、各地方自治体などとイベントを開催し、地方創生や地域活性化を通じた社会貢献にも取り組んだ。これらにより、第4四半期会計期間に、ユーザー数と売上高がともに過去最高を更新した。
その他の位置情報連動型ゲームの『駅奪取』については、各種イベントなど、継続して遊んでもらえるような施策を実施し7周年を迎えた。
一方、『レキシトコネクト』については、9月をもってサービスを終了した。
コンテンツサービス
ソフトバンク株式会社のアプリ取り放題サービス「App Pass」に、新たにスマホ初心者などを対象にした着信メロディサービス「らくメロ かんたんらくらく設定♪着信音・着メロとり放題」を6月にリリース。
一方、自社で運営している各着信メロディサービスでは、緩やかに課金会員数が減少している。
ブロックチェーン関連サービス
サービスの本格化にあたり、7月に100%子会社の株式会社ビットファクトリーを設立した。プロジェクト第1弾の分散型アプリケーション(DApps)モバイルブラウザ「Quragé(クラゲ)」の Android/iOS版をリリース。その他、開発者向けDApps開発ツール「Uniqys Kit」正式版の公開に向けてベータ版をリリースした。
上記の結果、売上高は29億7882万円(前年同期比22.2%増)、営業利益は8億4926万円(同15.4%増)、経常利益は8億4873万円(同17.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億8500万円(同14.4%増)だった。
来期、2019年12月期第2四半期累計期間の連結業績予想については、売上高15億5800万円(前年同期比13.8%増)、営業利益4億500万円(同8.9%増)、経常利益4億500万円(同9.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億8000万円(同9.3%増)を見込んでいると発表した。