コーエーテクモHD、ゲーム販売の好調やロイヤリティ収入の増加で営業利益71億円 平成31年3月期第3四半期決算

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主力のエンタテイメント事業を筆頭に、各事業が堅調に推移。今後はグローバルビジネスの拡大に注力。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、コーエーテクモHD)は、平成31年3月期第3四半期決算を1月28日(月)に発表した。当期連結経営成績については、売上高268億600万円(前年同四半期比11.5%増)、営業利益71億100万円(同24.9%増)、経常利益114億5700万円(同0.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益84億6600万円(同2.5%増)だった。

決算

経営成績に関する説明

コーエーテクモHDでは、平成31年3月期から3ヶ年の中期経営計画を策定。その初年度として「グローバルIPの創造と展開」「グローバルビジネスの飛躍」の2つを経営方針に掲げ、各種施策に取り組んでいる。

10月には『無双OROCHI3』を欧米に展開し、累計出荷本数が50万本を突破するなど、世界中で好評となった。12月には任天堂株式会社から発売予定のNintendo Switch専用ソフト『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order (c) 2019 MARVEL』を開発していることを発表。本ゲームは、アメリカのMarvel Entertainment監修のもと、「Team NINJA」ブランドで開発を進行しており、2019年に発売する予定だ。引き続き有力なパートナーシップによる大型コラボレーションとグローバルビジネスの拡大に取り組むと発表した。

また、パッケージゲームの売上好調や、スマートフォンゲームの運営収入、IP許諾などのロイヤリティ収入増加で、高い成長性と収益性を実現した。これにより、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益が、第3四半期連結累計期間として経営統合以来、最高の業績となった。

上記の結果、業績に関しては、売上高268億600万円(前年同四半期比11.5%増)、営業利益71億100万円(同24.9%増)、経常利益114億5700万円(同0.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益84億6600万円(同2.5%増)となった。

セグメント毎の業績は以下。

エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドでは、IPを許諾し、スマートフォン向けに配信中の『新三國志』の好調により、ロイヤリティ収入が伸長した。また、11月には「大航海時代」シリーズ発売30周年を記念した『大航海時代 Origin』を、LINE Games株式会社と共同開発することを発表した。

「ω-Force」ブランドでは、IP許諾タイトル『真・三國無双 斬』が9月に株式会社ネクソンからリリースされ、収益に貢献している。11月には『真・三國無双8』の基本無料版を配信し、ユーザーの拡大と有料コンテンツの拡充をはかっている。12月には開発を担当した『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』が、株式会社スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)から発売された。

「Team NINJA」ブランドについては、『仁王 Complete Edition』のリピート販売が堅調に推移し、スクエニと共同開発したスマートフォンゲーム『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が、年末にかけて特に海外で好調に推移した。

「ガスト」ブランドは、NHN PlayArt株式会社との共同ゲームプロジェクトによるスマートフォンゲーム『アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~』を10月にリリースし、ダウンロード数250万を突破した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、「ネオロマンス・ライヴ 遙かキャラソン祭」など合計5つのイベントを当第3四半期中開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

上記の結果、売上高は239億700万円、セグメント利益は62億9600万円と、増収増益を達成した。

SP事業
『CR信長の野望~創造~』など2タイトルをリリース。また、パチンコ・パチスロ機への液晶ソフト受託開発についても、順調に進捗していることで、増収増益となった。

上記の結果、売上高は12億8700万円、セグメント利益は4億7400万円となった。

アミューズメント施設運営事業
大型景品搭載のプライズゲーム機が好調で既存店売上高が増加し、黒字転換した。

上記の結果、売上高は10億9600万円、セグメント利益は7100万円だった。

不動産事業
グループが保有する賃貸用不動産は高い稼働率を維持したことで、売上高は5億8200万円、セグメント利益は2億1300万円だった。

その他事業については、売上高1億4600万円、セグメント利益4500万円だった。

連結業績予想については、4月26日に公表した通期の予想から変更はない。

関連サイト

株式会社コーエーテクモホールディングス公式サイト
平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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