インフォコム、「めちゃコミ」など電子コミックの増収で営業利益38億円 2019年3月期第3四半期決算

インフォコム

リアル書店のイベント開催など、認知度向上に注力。2018年11月に東京証券取引所JASDAQ市場から東証1部に市場変更。

インフォコム株式会社(以下、インフォコム)は、2019年3月期第3四半期決算を1月31日(木)に発表した。当期連結経営成績については、売上高は355億900万円(前年同期比13%増)、営業利益は38億400万円(同11.8%増)、経常利益は38億4900万円(同4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27億1500万円(同19%減)だった。

決算 ハイライト

経営成績に関する説明

インフォコムグループは、中期経営計画(2017年4月~2020年3月)の基本方針である「成長の追求」と「成長を支える経営基盤の継続的強化」のもと、電子コミックとヘルスケアを重点事業にし、M&Aの積極的推進、AIやIoTを活用したビジネス展開などに取り組んでいる。

また、2018年11月28日をもって、東京証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)から市場第一部へ市場を変更した。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績は、売上高355億900万円(前年同期比13%増)、営業利益38億400万円(同11.8%増)、経常利益38億4900万円(同4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益27億1500万円(同19%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

ITサービス・セグメント
ヘルスケア事業では、既存の病院や製薬企業向けの製品、サービスの販売促進を強化。診療報酬改定に伴い診療情報管理システムの販売が順調に推移した。さらに、病院などにおける働き方改革への対応が進み、勤務実態把握に有効な就業管理システムの販売が拡大した。地域包括ケア領域では、介護事業者向け見守りサービス「ミマモア」の新バージョンと、介護職向け転職支援サービス「ケアスタイル」の提供をスタートした。

企業向けのITサービスでは、統合業務ソフトウェアパッケージの新バージョン「GRANDIT3.0」の提供に加え、パートナー制度を拡充し販売体制を強化した。また、オプション製品「RPA Solution for GRANDIT」の提供を開始し、パートナーとの協業によりRPA導入支援サービスを拡充した。

AIやIoTを活用したビジネスについては、通販市場向け後払い決済与信サービス「at score」や食品衛生管理を効率化する「食品温度管理IoTサービス」を提供。コールセンター向けについては、音声と映像を組み合わせた自動応答システム「ビジュアルIVR」を販売した。

一方で、大型SI案件の採算悪化により、営業利益が減少した。

上記の結果、売上高は155億7500万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は5億3400万円(同33.8%減)となった。

ITサービス

ネットビジネス・セグメント
電子コミック配信サービスについては、出版社との連携を強化し、タイアップ書籍として株式会社集英社との「グランドジャンプめちゃ」の隔月刊化、株式会社双葉社との「めちゃコミックfufu」の販売を行ない、「めちゃコミック」での独占先行配信のコンテンツを拡充。「めちゃコミック」の人気作品をリアル書店の売り場で紹介する「めちゃ本屋」を展開するなど、認知度向上に努めた。

さらに、第3四半期初のテレビコマーシャルの実施や、クリスマスシーズンに公式キャラクター(めちゃ犬)が常駐する展示イベントを実施。また、データ分析の高度化によって、広告効果が増大するなど、当第3四半期の売上高については過去最高を記録した。

電子コミック

連結子会社である株式会社アムタスについては、電子書店4社と連携して海賊版サイト対策や健全な市場の発展を目的とした「日本電子書店連合」を4月に設立。8月には「ホワイトマーク制度」の認定を受け、「STOP海賊版キャンペーン」を実施した。

上記の結果、売上高199億3300万円(前年同期比25.2%増)、営業利益32億6200万円(同26%増)となった。

ネットビジネス

連結業績予想については、以下の通り。

業績予想

関連サイト

インフォコム株式会社公式サイト
2019年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
第3四半期決算 補足説明資料

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