エムアップ、音楽映像商品の販売好調で営業利益43%増 平成31年3月期第3四半期決算

電子チケットサービスを手掛けるEMTG株式会社を子会社化。業容拡大と事業効率化を目指す。

株式会社エムアップ(以下、エムアップ)は、平成31年3月期第3四半期決算を2月14日(木)に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は45億3100万円(前年同期比62.4%増)、営業利益は3億4900万円(同43%増)、経常利益は3億9200万円(同46.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は23億9900万円だった。

エムアップ決算

経営成績に関する説明

エムアップグループでは、アーティストやタレント、声優、アニメまで、幅広いジャンルを対象とするファンクラブサイトの運営を中心に、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍など、多岐にわたるデジタルコンテンツの配信や、eコマースにいたるまで、複合的な事業を展開。多数保有するコンテンツの優位性をいかし、相互活用することにより、グループ全体でシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてきた。

EC事業については、音楽映像商品の販売が堅調に推移し、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を受託。サイトのリニューアルを行なった。

新たな成長に向けた投資として、ファンクラブサイトやファンサイトを運営し、電子チケットサービスを手掛けるEMTG株式会社(以下、EMTG)を完全子会社化した。今後は、両社の得意分野や経営資源を相互に活用することで、業容拡大と事業効率化による収益力の向上を見込んでいる。

なお、EMTGについては、2018年6月29日に発行済み株式の一部を取得したことで、6月30日から持分法適用会社に、9月28日にその他の同社発行済株式の全てをエムアップ株式に株式交換したことで、9月30日(みなし取得日)に完全子会社となった。

また、EMTGの完全子会社化の過程で、合意時点から交換時点において当社株価が上昇したことにより、交換時における株価をもとに算出された取得総額が当初想定した取得総額を超過し、それに伴い当該差額26億6400万円を減損損失として特別損失に計上。それにより、親会社株主に帰属する四半期純利益が赤字となった。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は45億3100万円(前年同期比62.4%増)、営業利益は3億4900万円(同43%増)、経常利益は3億9200万円(同46.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は23億9900万円だった。

関連サイト

株式会社エムアップ公式サイト
平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)