ゲームコンテンツの販売低調で減収。今期はPSVR初のMOBA『DARK ECLIPSE』を欧米でリリース。
サン電子株式会社(以下、サン電子)は、2019年3月期第3四半期決算を2月8日(金)に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は191億6000万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は3800万円、経常利損失は1億9800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億6200万円だった。
経営成績に関する説明
M2MやIoT分野に関しては、ペルーにて「BacsoftIoTPlatform」による地方水道局と水力インフラ管理に関する実証実験を終了し、その地方の各水道局に順次導入する予定。
また、より簡単にIoT化を実現するセンサーデバイス「おくだけセンサー」を開発し、2018年11月から販売を開始した。
AR分野については、産業用向け業務支援システム「AceRealOne」について、数社と実証実験を行ない、機能改善に取り組んでおり、9月に開発者向けモデルの販売をスタート。正式販売に向けて製品やサービスの開発を進めている。
2019年1月にはウェアラブルエキスポに出展し、累計約3800人に各種デモを体験してもらい、第4四半期に発売予定の「AceRealOne」の顧客開拓に努めた。
飲食店向けのO2Oについては、O2Oアプリ「iToGo」について中堅チェーン店に対して数社ほど導入が進んでいる。現在は導入後の効果測定の結果などのフィードバックを参考に、トッピング注文対応などの機能改善や新規顧客開拓に取り組んでいる。
VRについては、PlayStationVR向けの対戦シミュレーションゲーム『DARK ECLIPSE』のサービスを欧米で開始した。
売上高については、前年同期比で主力事業のモバイルデータソリューション事業が上回ったが、主にエンターテインメント関連事業が大きく下回ったことで減少した。
各利益に関しては、モバイルデータソリューション事業における販売人件費や研究開発費の増加に加え、エンターテインメント関連事業の減収があったが、売上総利益率の高いモバイルデータソリューション事業の増収により赤字が縮小した。また、特別利益としてモバイルライフサイクル事業を譲渡したことによる事業譲渡益8億6000万円を計上した。
以上の結果、2019年3月期第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高191億6000万円(前年同期比1.3%減)、営業利益3800万円(前年同期は10億3600万円の損失)、経常損失1億9800万円(前年同期は10億3600万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億6200万円(前年同期は9億6300万円の損失)となった。