きんえい、映画関連事業の好調も利益微減 営業利益約2億円 2019年1月期決算

きんえい

「名探偵コナン」や「ボヘミアン・ラプソディ」のような映画のヒットに恵まれ、シネマ・アミューズメント事業部門の営業利益が36%増。

株式会社きんえい(以下、きんえい)は、2019年1月期決算を3月14日(木)に発表した。当期の経営成績に関しては、売上高は36億1800万円(前期比2.1%増)、営業利益は1億9600万円(同4.5%減)、経常利益2億300万円(同2%減)、当期純利益は1億1700万円(同1.2%減)だった。

きんえい決算

経営成績に関する説明

当期は、自社が運営と管理を行なうアポロビルの耐震補強工事を進めながら、事業全般で顧客満足度のより高いサービスの提供に努めるとともに、部門別業績管理のさらなる徹底をはかったことで、売上高が増加したが、一方の利益については、諸経費全般に亘って鋭意節減に努めるとともに、2019年1月にアポロビル耐震補強工事の完成にあわせて、同ビルの整備を行なったことで減少した。

以上の結果、売上高は36億1805万円(前期比2.1%増)、営業利益は1億9645万円(同4.5%減)、経常利益は2億358万円(同2%減)、当期純利益は1億1792万円(同1.2%減)だった。

セグメント毎の業績は以下。

シネマ・アミューズメント事業部門
映画では、「名探偵コナン」「劇場版コード・ブルー」「ボヘミアン・ラプソディ」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」「グレイテスト・ショーマン」などの話題作を上映し、観客誘致に努めた。

また「あべのハルカス」で集客力が増加した阿倍野地区への来訪者を、「あべのアポロシネマ」に誘致するためにハルカスをはじめ、近鉄グループやその他の周辺施設と連携し、積極的な販売促進活動を展開した。さらに、顧客基盤の充実のため、映画会員制度「アポロシネマメンバーズ」の会員獲得に努めたほか、事前のクレジットカード決済が不要なチケット予約システムの利便性が好評だった。定員42名の小規模スクリーン「プラスワン」を活用しながら効率的な劇場運営や、「スクリーン3」「スクリーン7」におけるアンプやスピーカーの入替え、張替え、「スクリーン6」「スクリーン8」のアンプを入替えるなど、劇場の機能向上に努めた。

娯楽場事業については、劇場事業と一体となった集客を継続して推進した。

上記の結果、売上高は18億2104万円(前期比4.6%増)、営業利益は1億152万円(同36%増)となった。

不動産事業部門
アポロビルでは、耐震補強工事を完遂し、これにあわせてビル外観やビル内各所の諸整備工事を実施。工事中の営業店舗の告知強化や集客イベント・キャンペーンの開催などに積極的に取り組んだ。

開業20周年を迎えたルシアスビルにおいては、「あべのAステージ」等を活用し、アポロビルと一体での集客イベントを開催。劇場事業とも連携した誘客活動を推進したほか、両ビルでデジタル地域通貨「近鉄ハルカスコイン」の第2回社会実験にも参加した。

賃貸収入の確保に向けて、空室部分への後継テナント誘致に注力し、期を通じて高いビル入居率を維持した。

上記の結果、売上高は17億9701万円(前期比0.4%減)、営業利益は3億9272万円(同7.8%減)となった。

関連サイト

株式会社きんえい公式サイト
2019年1月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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