エディア、新規タイトルの開発遅延に伴う開発費増で営業損失5億円 2019年2月期決算

エディア

自社スマートフォンタイトルや運営移管タイトルが収益に貢献も、経費増加で損失が発生。子会社のドラマCDやグッズ販売は好調。

株式会社エディア(以下、エディア)は、2019年2月期決算を4月12日(金)に発表した。当期の連結経営成績に関しては、売上高20億500万円、営業損失5億1600万円、経常損失5億4200万円、親会社に帰属する四半期純損失11億1700万円だった。

決算 トピックス 利益

経営成績に関する説明

エディアグループは、オタク市場にフォーカスした総合エンターテインメント企業として、各グループ会社が保有するコンテンツを軸に、モバイル周辺の技術や位置情報とエンターテインメント性をあわせた各種サービスの提供に注力してきた。

当連結会計年度に関しては、ゲームサービスとして、2018年8月に美少女×ロボシミュレーションRPG『魔法軍團WarLocksZ』、位置情報ゲーム『温泉むすめ ゆのはなこれくしょん』、10月に本格3DサイバーパンクRPG『BALDR ACE』、11月に講談社との共同プロジェクト『マップラス+カノジョ』をリリースした。

また、期中に運営を移管した海賊ファンタジーRPG『アイオライトリンク』、オンラインゲーム『アイドルうぉーず~100人のディーバと夢見がちな僕~』などのタイトルも大きく収益に貢献した。

ライフエンターテイメントサービスの主軸である『MAPLUS+声優ナビ』に関しては、「フレームアームズ・ガール」「けものフレンズ」「ガールズ&パンツァー」など、各人気コンテンツとコラボしたキャラチェンジセット追加によるサービスラインアップ強化に努めたことで、累積50万ダウンロード超を記録するなど、既存サービスも堅調に推移した。

2018年2月に子会社化した株式会社ティームエンタテインメントに関しては、オリジナルの女性向けドラマCDやシチュエーションCDを中心とした新規レーベル「MintLip(ミントリップ)」を立ち上げ、「今、隣のキミに恋をする。」「オネェCD ~CHU~」などの作品が人気を博した。将来的には、クロスメディア展開の中核になる作品の創出を目指している。

株式会社一二三書房については、第6回ネット小説大賞受賞作「ガベージブレイブ-異世界に召喚され捨てられた勇者の復讐物語-」や人気シリーズの最新『転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~4』などの新刊書籍販売や、男性声優キャララップバトル「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」のライセンスアウトを受けて発売したグッズ販売が好調であり、グループの売上高に大きく貢献した。

売上については、既存サービスの拡大や新規サービスの展開、子会社の売上高反映により堅調に推移。

一方の利益に関しては、新規タイトルの開発遅延に伴う開発費増加や広告費用増加、収益が計画を下回ったことに伴うソフトウェア等の減損損失の計上などにより損失となった。

コスト

以上の結果、売上高は20億522万円、営業損失は5億1691万円、経常損失は5億4248万円、親会社株主に帰属する当期純損失は11億1787万円だった。

関連サイト

株式会社エディア公式サイト
2019年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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