イーブックイニシアティブジャパン、電子書籍事業の成長で増収増益 営業利益5億円 2019年3月期決算

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資本業務提携したヤフーとの事業連携を積極的に推進し、電子書籍サービスを「ebookjapan」に統合。今後も積極的なPR活動を実施予定。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブックイニシアティブジャパン)は、2019年3月期決算を4月26日(金)に発表した。当期経営成績は、売上高147億8600万円(前期比24.4%増)、営業利益5億8300万円(同107.8%増)、経常利益5億9300万円(同106.2%増)、当期純利益は1億6600万円(同4.2%増)だった。

決算 サマリー 営業利益推移

経営成績に関する説明

イーブックイニシアティブジャパンは、2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を積極的に推進してきた。

2018年7月には、ヤフーと協力して運営する新コミックアプリ(iOS版)をリリースし、10月にはAndroid版の同アプリを配信。電子書籍販売サイトの全面リニューアルも実施した。

2019年2月からは、イーブックイニシアティブジャパンが運営する電子書籍販売サービス「eBookJapan」から、ヤフーと共同で運営する「ebookjapan」へのユーザー移行を開始し、3月にはヤフーグループ内における電子書籍サービスの重複解消を目的に、ヤフーが運営する「Yahoo!ブックストア」のサービスを終了し、「ebookjapan」に統合した。

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また、当事業年度も引き続き、電子書籍事業とクロスメディア事業において、積極的なプロモーションを行ない、広告宣伝と販促活動などを推進してきた。

以上の結果、当事業年度における売上高は147億8636万円、営業利益5億8305万円、経常利益5億9322万円、当期純利益1億6609万円となった。

事業

セグメント毎の業績は以下。

電子書籍事業

電子書籍配信事業については、2018年7月にiOS版、10月にAndroid版の新コミックアプリをリリースした。さらにヤフーと運営する新電子書籍販売サービス「ebookjapan」を開始し、優れた顧客基盤とマーケティングノウハウを有するヤフーと協力することにより、一層ユーザーに支持される電子書籍サービスの展開に努めてきた。

また、著名作品を期間限定で読み放題にする企画や、出版社と連携したポイントキャンペーンなどを実施し、新規ユーザーの獲得や既存ユーザー向けのサービス向上、販促に努めてきた。

この結果、電子書籍配信事業の売上高は82億7539万円となった。

電子書籍提供事業では、2017年にスタートした「Yahoo!ブックストア(ヤフーの運営する電子書店)」の店舗運営業務受託が拡大したことで、売上高21億4928万円となった。

また、2019年3月にはヤフーグループ内における電子書籍サービスの重複解消を目的に、ヤフーが運営する電子書店「Yahoo!ブックストア」のサービスを終了し「ebookjapan」に統合した。

クロスメディア事業
クロスメディア事業では、大手ECモールにおける紙書籍のネット販売に注力する中で、オンライン書店(紙書籍・DVDを販売)が「Yahoo!ショッピング(本、雑誌、コミック部門)」にて2018年の年間ベストストアを2年連続で受賞するなど、ヤフーグループとの連携を推進した。

上記の結果、クロスメディア事業の売上高は43億6169万円となった。

関連サイト

株式会社イーブックイニシアティブジャパン公式サイト
2019年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2018年度通期決算補足資料

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