カヤック、ソーシャルゲームの売上減で営業損失1億円 2019年12月期第1四半期決算

カヤック

4月に新作ゲーム『進撃の巨人 TACTICS』をリリース。eスポーツ関連のイベントやメディアを運営する「esports事業」が順調に成長中。

株式会社カヤック(以下、カヤック)は、2019年12月期第1四半期決算を5月14日(火)に発表した。当期連結経営成績については、売上高は13億9300万円(前年同期比2.6%減)、営業損失は1億1600万円、経常損失は1億1700万円、親会社に帰属する四半期純損失は9700万円だった。

決算 ハイライト 概要

経営成績に関する説明

カヤックグループは、より多くのユーザーに楽しんでもらえるよう良質なデジタルコンテンツを提供している。中でも受託サービスであるクライアントワーク、自社サービスのソーシャルゲームと「Lobi」の3つを主要サービスとして注力し、相互にシナジーをはかりながら事業を進めてきた。また、その他サービスとして、新規サービスの開発と投資を行なっている。

サービス

クライアントワーク
新しい技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先にいるユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティングやブランディングに資する広告を提供している。

スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加傾向にあるなか、積極的に業務提携を進めるとともに、VRやAIを利用した案件などの取り組みを積極的に行なうことで、事業拡大をはかっている。

上記の結果、クライアントワーク関連の売上高は6億1596万円(前年同期比16%増)となった。

ソーシャルゲーム
『共闘スポーツRPG』を軸にしたタイトルを展開し、『ぼくらの甲子園!ポケット』や『キン肉マン マッスルショット』が、ソーシャルゲーム事業の売上高の大部分を占めている。既存タイトルは、プロダクト・サイクルの後期に入りつつあるが、コアなユーザーにより、売上は底堅く推移している。

また、2019年4月に『進撃の巨人 TACTICS』をリリースした。

当第1四半期は、既存タイトルから新規タイトルへの移行期にあたる時期としている。

上記の結果、ソーシャルゲーム関連の売上高は4億2266万円(前年同期比25.4%減)となった。

Lobi
「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進めている。「Lobi」と連携するタイトル数の増加とコミュニティが求める機能の拡充により、ユーザー数の拡大を目指している。あせて「Lobi」の強みであるコミュニティやユーザーにより焦点を当てた収益構造への転換をはかっている。

2019年2月にユーザー間のコミュニケーション向上のため、ボイスチャット機能をリリースした。

上記の結果、Lobi関連の売上高は8407万円(前年同期比5.5%増)となった。

その他サービス
ウェディングプランナーとユーザーをつなぐブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」、eスポーツイベントの企画運営から専門メディアの運営などを行なう「esports事業」が順調に成長を続けている。

また、地域を軸としたスカウトサービス「SMOUT」、コミュニティ通貨プラットフォーム「QWAN」など、地域関連事業に関する新規サービスの開発と投資を積極的に行なっている。

上記の結果、その他サービス関連の売上高は2億7078万円(前年同期比6.9%増)となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は13億9349万円(前年同期比2.6%減)、営業損失は1億1651万円(前年同期は営業利益8384万円)、経常損失は1億1705万円(前年同期は経常利益8596万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は9796万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益5036万円)となった。

関連サイト

株式会社カヤック公式サイト
2019年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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