gumi、配信タイトルの一部停止や先行投資で減収減益 営業損失14億円 2019年4月期決算

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『ファンキル』など主力タイトルが堅調に推移も、前期今期リリースの新規タイトル売上が苦戦。VR/AR事業では国内外の企業への投資を継続中。

株式会社gumi(以下、gumi)は、2019年4月期決算を6月7日(金)に発表。当期連結経営成績については、売上高212億5700万円(前期比21.6%減)、営業損失14億3000万円、経常損失16億6100万円、親会社に帰属する四半期純損失16億9500万円だった。

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経営成績に関する説明

モバイルオンラインゲーム事業
主力タイトルの『ファントム オブ キル(日本語版)』『誰ガ為のアルケミスト(日本語版・海外言語版)』『クリスタル オブ リユニオン(日本語版・海外言語版)』、株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版・海外言語版)』に関しては、堅調に推移した。

一方で、前期と今期にリリースした新規タイトルの売上寄与が限定的であった。さらに、経営資源の選択と集中のため、一部タイトルの配信を停止した結果、売上高が減少した。

費用については、一部主力タイトルにおけるTVCMの放映や、新規タイトルの配信に伴うプロモーションを行なった。その他のタイトルに関しては、費用対効果を重視したプロモーション施策を実施したことで、本事業の広告宣伝費と、販売費、一般管理費が減少した。

上記の結果、売上高は212億5659万円(前期比21.6%減)、営業損失は10億530万円(前年同期は12億4986万円の営業利益)となった。

VR/AR事業
将来、市場の急拡大が見込まれるVR/AR市場において、早期に優位なポジションを築くことが重要な課題だと考え、gumiグループは、市場の状況に合わせて投資を行なっていく方針である。

市場の黎明期においては、国内外にて主にファンド出資を通して、関連企業の成長支援を実施し、成長期においてはコンテンツの開発を主体的に取り組み、VR/AR事業の収益化を目指している。

当期については、Tokyo XR Startups株式会社とNordic XR Startups Oy等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して、国内外のスタートアップ企業に対して、様々な支援を提供した。また、gumiグループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を行ない、有力な技術やコンテンツ、人材を保有する企業と戦略的な連携をはかってきた。

上記の結果、売上高は99万円(前年同期比38%減)、営業損失は4億2538万円(前年同期は2億5554万円の営業損失)となった。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は212億5758万円、営業損失は14億3068万円、経常損失は16億6146万円、親会社株主に帰属する当期純損失は16億9568万円となった。

今後の見通しについては、以下の通り。

今後の見通し

関連サイト

株式会社gumi公式サイト
2019年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年4月期通期及び第4四半期決算説明資料

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