北海道の有名書店 株式会社なにわ書房が破産申請

なにわ書房

札幌市内に5店舗の書店とカフェ「LINER NOTESマルヤマクラス店」を経営した企業。電子書籍等の普及などによる業績低迷で事業継続を断念。

株式会社なにわ書房(以下、なにわ書房)が、6月21日(金)に札幌地裁に破産を申請したことが株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。負債総額は、債権者90人に対して約2億9000万円。

なにわ書房

なにわ書房は札幌市内に書店を構える書店。2000年2月期にピークを迎え、売上高約13億円を計上していた。

その後、スクラップアンドビルドをくり返し、札幌市内に「マルヤマクラス店」や「東光ストア円山店」など計5店舗を経営し、書店に隣接するカフェとして「LINER NOTESマルヤマクラス店」を経営していた。

しかしながら、近年の電子書籍等の普及などにより業績が低迷し、赤字を散発していた。2015年9月にはカフェ「LINER NOTESル・トロワ店」をオープンしたが、大幅な赤字を計上し、2017年4月末に閉店した。その後、2017年から株式会社大垣書店との業務提携により、採算面は改善されたが、2018年8月期の売上高は約4億8000万円にとどまり、業績回復の見通しが立たないことから、今回、事業継続を断念することになった。

関連サイト

株式会社東京商工リサーチ公式サイト

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