カプコン、採算性の高いDL販売やアミューズメント施設の好調で営業利益77億円 2020年3月期第1四半期決算

カプコン

大型のリピートタイトルが海外で人気を持続。アミューズメント機器事業がライセンスアウトによる事業を展開し、大きく黒字回復。

株式会社カプコン(以下、カプコン)は、2020年3月期第1四半期決算を8月1日(木)に発表した。当期連結経営成績は、売上高179億3800万円(前年同期比4.3%増)、営業利益77億300万円(同50.8%増)、経常利益76億9900万円(同40.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益54億2000万円(同38.9%増)だった。

カプコン決算 ハイライト

経営成績に関する説明

国内外の多様なニーズに対応するため、家庭用ゲームの開発に経営資源を集中するなど、競争力の源泉である開発体制の拡充に注力。それに加え、市場動向に適合したマーケティング活動やプロモーション展開に傾注するとともに、各ハードにソフトを供給するマルチプラットフォーム戦略の推進により、販売拡大に努めてきた。

一方で、業務用機器部門の縮小など、不採算部門の見直しを行なったほか、将来の成長が期待されるeスポーツ事業に資金や人材を投入するなど、選択と集中を推進してきた。

大型のリピートタイトルが引き続き海外で人気が持続するとともに、好採算のダウンロード販売が拡大したことにより収益向上に貢献した。

利益面については、ダウンロード販売の伸長など採算性が高いデジタル販売比率が向上したため増加した。

以上の結果、当第1四半期の売上高は179億3800万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は77億300万円(同50.8%増)、経常利益76億9900万円(同40.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益54億2000万円(同38.9%増)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルコンテンツ事業
有力タイトルの投入サイクルが端境期となったことにより、新作ソフトの発売が移植版タイトル等の少数にとどまったが、前期にヒットした『バイオハザード RE:2』『デビル メイ クライ 5』が、ユーザー層の拡大により続伸した。同じく旗艦タイトル『モンスターハンター:ワールド』も、根強い人気に支えられ、息が長い売行きを示した。

これらのリピートタイトルが利幅の大きいダウンロード販売の伸長により、利益を大きく押し上げる結果となった。

上記の結果、売上高は139億7700万円(前年同期比1.4%増)、営業利益77億3300万円(同34.8%増)となった。
アミューズメント施設
デビルメイクライ

アミューズメント施設事業
「地域一番店」を旗印に、各種イベントの開催やサービスデーの実施など、趣向を凝らした地域密着型の集客展開によりコアユーザーの獲得やリピーターの確保、ファミリー層の取り込み等、客層の拡大に努めてきた。

当該期間の出退店はなかったとのこと。

上記の結果、売上高は27億1000万円(前年同期比13.8%増)、営業利益は2億9900万円(同108.2%増)となった。

アミューズメント機器事業
遊技機市場は、市況回復の足取りが鈍い環境のもと、パチスロ機部門は新機種の投入がなかったことから、主にライセンスアウトによる事業を展開した。

上記の結果、売上高は2億2500万円(前年同期比40.1%減)、営業利益は1億3300万円(前年同期は営業損失1億5400万円)だった。

その他事業
主にライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売を展開。

上記の結果、売上高は10億2500万円(前年同期比54.4%増)、営業利益6億4000万円(同55.6%増)となった。

その他

関連サイト

株式会社カプコン公式IRサイト
2020年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第1四半期決算概況

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