スクエニのリードAIリサーチャーである三宅氏や筑波大学の大澤氏も登壇し、「SFが描くAI社会」を切り口にトークセッションを実施。
日本科学未来館(以下、日本科学未来館)は、「SFが描くAI社会」を切り口にこれからの人口知能との関係がどうなっていくのかについて考えるトークセッション「イマジネーション×サイエンス ~人工知能がつくる未来を想像する~」を、2019年9月13日(金)に開催することを発表し、参加者の受付を開始した。
本トークセッションは、日本化学未来館が、科学技術が関わる重要な社会課題として注目するテーマ「Miraikanフォーカス」の第1弾イベントとして行なわれるもの。
当日は、ゲーム『Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)』の脚本とディレクターを務めたクアンティック・ドリームCEOデヴィッド・ケイジ氏やスクウェア・エニックスのリードAIリサーチャーである三宅陽一郎氏、筑波大学システム情報系の大澤博隆氏の3人が登壇。
デヴィッド氏が手掛けた『Detroit: Become Human』は、人工知能とロボティクス技術が高度に発展し、人間と同等かそれ以上に行動することができるアンドロイドが普及した近未来の社会を描いた作品。この世界観をどのように作り上げたのか、また、作品が社会に提示する問題意識について語る予定。
三宅氏は、さまざまなデジタルゲームに人工知能を活用する研究開発を行なってきた人物。ゲーム『FINAL FANTASY XV(ファイナルファンタジー15)』では、キャラクターを人工知能で制御することで表現の幅を広げ、キャラクターの存在感を増すことを可能にした。イベントでは、ゲームのAIにとどまらない人工知能研究の最先端と今後の展望について話が展開される。
また、大澤氏は、これまでのSF作品が人工知能技術の発展に与えた影響を研究しており、同時に将来、高度に発展した人工知能やロボットを最大限つかいこなすためにはどのように社会をデザインしたらいいのかについても探求している。トークセッションでは、未来社会を想像するためにSFから得られるヒントについて話をする予定だ。
イベントの参加申し込みは、以下のURLから受付されている。
イベント概要
タイトル:マジネーション×サイエンス ~人工知能がつくる未来を想像する~
開催日時: 2019年9月13日(金) 19:30~21:00
開催場所: 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
申し込み方法:参加無料、ウェブサイトで先着順にて受け付け
登壇者
デヴィッド・ケイジ氏(クアンティック・ドリーム CEO)
1997年にゲーム開発スタジオQuantic Dreamを創設。プレイヤーの感情に訴え、ストーリーが様々に展開していくインタラクティブな作品を生み出す世界的ゲームクリエイター。最新作『Detroit: Become Human』では近未来のビジョンと物語体験が世界的に賞賛を浴び、数々のアワードを受賞。
三宅陽一郎氏(スクウェア・エニックス リードAIリサーチャー)
ゲームAI開発者。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員。「FINAL FANTASY XV」リードAIアーキテクト。
大澤博隆氏(筑波大学システム情報系 助教)
慶應義塾大学理工学研究科博士課程修了。2013年より現在まで、筑波大学システム情報系助教。人工知能研究、特にヒューマンエージェントインタラクションの研究に従事。2018年よりJST RISTEX HITEプログラム「想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション」リーダー。日本SF作家クラブ会員。
イベント詳細ページ: https://www.miraikan.jst.go.jp/event/1909131924677.html
Detroit: Become Human(TM) (C)2018-2019 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream
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