小学館集英社プロダクション、AI開発会社Automagiと色変換・色指定を効率化する画像認識ソリューションの実証実験を共同で実施

小学館集英社プロダクション

画像素材からRGB値を自動抽出し、カラーチャートの収録色へ自動変換。今後、現場の業務フローを加味した設計開発で商用導入を目指す。

株式会社小学館集英社プロダクション(以下、ShoPro)は、企業の様々な課題を解決するためのAI(人工知能)ソリューション「AMY(エイミー)」を開発提供するAutomagi株式会社(以下、Automagi)と共同で、デザインチェック業務における色変換や色指定を効率化する画像認識ソリューションの実証実験を、2018年11月から2019年3月までの期間に行ない、社内テストで変換精度98.1%を達成したことを発表した。

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さまざまな商品監修業務において、ほぼすべて目視による監視を行なっている状況を受けて、ShoProでは、業務の属人化防止や客観的判断を参考にするなど、より監修業務の精度を高めるためにも、目視による監修に加え、画像認識技術を活用した監修業務のアシストシステム構築を検討してきた。

この背景をもとに、ShoProとAutomagiは、効率の良い業務フローの構築を目的に、目視による色の確認の手間、記録作業を半自動化する色変換や色指定業務効率化の画像ソリューションの検討を進めてきた。

Automagiが開発したソリューションは、アニメに使用された画像素材などからRGB値を自動抽出し、ShoProが社内で使用している標準色カラーチャートに収録されている色へ自動変換するというもの。また、変換された色の近似色も候補として表示することで、より高い精度での色変換を実現した。これにより、キャラクターによっては数分かかっていた色変換や色指定業務が、数秒で瞬時に判断できるまで短縮され、10倍以上の効率化を実現。

ShoProでは、このシステムを利用し、目視に加え色変換や色指定の自動判定を参考にすることで、監修業務における質の向上を目指している。

今後、ShoProとAutomagiは、本ソリューションの管理画面の機能拡充や、現場での業務フローを加味した設計、開発で商用導入を目指すと発表。また、Automagiがこれまで培ってきた深層学習(ディープラーニング)による画像認識の技術やノウハウと画像処理技術をもとに、色変換・色指定業務だけでなく、様々な業務の自動化、高度化の取り組みを両社で推進していくことを明らかにした。

関連サイト

株式会社小学館集英社プロダクション公式サイト
Automagi株式会社公式サイト

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