新作ゲームの苦戦や一部プロダクトの売却・譲渡等による協議が長引いていることなどから、売上高と各利益を大きく下方修正。
株式会社イグニス(以下、イグニス)は、2018年11月12日に公表した2019年9月期連結業績予想について、最近の業績の動向等を踏まえて修正することを発表した。
ゲームジャンルに関しては、既存タイトル『ぼくとドラゴン』が配信開始から5年目に突入した現在でも、季節イベントの強化や他社人気IPとのコラボレーションを行なうなどの各種施策により売上高を一定の水準で維持した。しかしながら、ゲームはボラティリティの高い分野ということもあり、マーケット環境も成熟化、競争激化していることから、新規タイトルとしてリリースしたスマートフォン向けゲーム『でみめん』、ブラウザゲーム『猫とドラゴン』の売上高が想定を下回って推移したことで、当第3四半期決算のゲームジャンルが当初の想定を下回ることになった。
上記を踏まえて、当連結会計年度の業績予想を達成するため、プロジェクトの選択と集中を図るべく様々な施策を検討してきた。
その施策として、当初の業績予想に織り込んでいなかった一部プロダクトの売却・譲渡等による臨時的な売上高や営業利益などを当第4四半期連結会計期間中に見込めると判断していたため、通期連結業績予想を修正していなかったが、当該取引に関する協議が長引いていることから、当期中の実現が困難になったため、通期での売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が当初予想を下回る見通しになったと発表した。
さらに、VR分野において、8月13日にリリースしたバーチャルライブアプリ『INSPIX LIVE』の開発に注力していたことから、事業投資として研究開発費や人件費等が多く発生した。これらの影響により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も当初予想を下回る見通しとなったとのこと。